東京で新宿を歩いた時、前後左右高層ビル群の
間を歩いた。
そのビル群を見上げつつ、そのビルの一階一階に人が
全て入っていることを思ったき、この大勢の中の自分が
蟻よりも小さい砂粒ほどに思えた。
わたしがここで大声で叫んでも、あのビルまでは届くまい。
わたしの持っているハニカミ、秘める想い、苦悩、喜び、夢、
などがその人混みの中に埋没して、自分という存在が
遠くに消え入るような気がした。
そして、それらがバカバカしいものに思えて、思わず
天を仰いだ。
ビルの間にはクッキリとした青空と、ムクムクとした
夏の雲が湧き上がっていた。そして夏をおう歌して鳴く
ミンミンゼミの声が、頭上より降り注いで来る…。
しばらく…そのまま天を仰いでいた目線を地表に戻し、
また我が足は歩き始めた…。
間を歩いた。
そのビル群を見上げつつ、そのビルの一階一階に人が
全て入っていることを思ったき、この大勢の中の自分が
蟻よりも小さい砂粒ほどに思えた。
わたしがここで大声で叫んでも、あのビルまでは届くまい。
わたしの持っているハニカミ、秘める想い、苦悩、喜び、夢、
などがその人混みの中に埋没して、自分という存在が
遠くに消え入るような気がした。
そして、それらがバカバカしいものに思えて、思わず
天を仰いだ。
ビルの間にはクッキリとした青空と、ムクムクとした
夏の雲が湧き上がっていた。そして夏をおう歌して鳴く
ミンミンゼミの声が、頭上より降り注いで来る…。
しばらく…そのまま天を仰いでいた目線を地表に戻し、
また我が足は歩き始めた…。