オープンハウスなるものが、近くの教会で年に一度
行われている。
オープンハウスというのは、信徒意外の人も
どうぞご自由に教会に来てください…というのが
趣旨なのである。
年に一度私も参加させてもらっているので、
今回も聖堂の内外に7作品展示させていただいた。
オープンハウスでは、教会内ではコーラスグループの
合唱や、フルートの独奏、子供たちの合唱などが
行われ、外では、簡易屋台でカレーや焼きそばが作られ、
おみやげには、震災地の食品が売られていた。
それらの売り上げ金は、震災地へと送られることに
なっている。
けっこう盛況で聖堂の内外は賑やかだった。
一通り終わった頃に作品の搬出に取りかかった。
車に積み込んでいると、知人のAさんが
やってきて、「ねえ、作品は売らないの?」と
聞かれたのである。
どうやら彼女の知人が、気に入ってくれたようで、
欲しがっているようなのだ。
もちろん我が拙作には値段は付けていない。
わたしの役割は、空きスペースを絵で埋めて、
ほんのひと時の安らぎを与えられれば
もう大成功なのである。
という訳で、売るなどとはまったく考えても
いなかったのでちょっと戸惑ってしまった。
自分の作品だけの展示会であれば、時折
購買を希望される方が打診して来ることは、
あるが、これまでこのオープンハウスではない。
一度自分の展示の時、一部に値段を付けて
みたのだが、身のほど知らずの高い値段だったようで、
「高くて手が出ないよ」と言われてしまった。
さすがに浮世暮らしが長くなって身の程を知った今、
求められれば心からありがたいと思えるようになっているし、
赤字にならなければ、極力希望者の意に
添うようにと思っている。
今回、売り上げの一部を震災への貢献のチャンスを
いただいたのだが、希望されているのが、やはり
人気のある翔君の絵なので、ちと考えてしまった。
特に今回まだモデルの翔くんの飼い主ビナカ(ハンドルネーム)
さんに原画を見せていない作品なのだ。
「理科の探検」に掲載された絵の原画で、今年6月に
茶房「じゅん」で展示する予定なのである。
もしかしたら、作品展示にビナカさんがみえるかも
しれないので、希望者に事情を話して
展示が終わるまで待っていただこうかと思っている。
それで気が変わらなければ…ということで。ハイ