久々に、妹が2人が、家にやって来ることになったので、
得意のキノコクリームスパゲティーを作ってもてなすことにした。
レシピ帳を見ないで作れるスパゲティーは、カルボナーラ、
ボンゴレ、シチリアーノに、このキノコクリームスパゲティーなのだ。
二人を迎え、ひとしきり話が弾んだ後、昼近くなったので、
スパゲティーを作ることにした。
麺は、表示の1分前に茹で上げるアルデンテにして、
エリンギのみのキノコに、醤油味に牛乳、生クリームを加える
クリームパスタだ。
配膳し終え、「いただきまーす!」と妹たちが声を上げ、
食べるなり、1人が「カタ!」と声を上げた。
「エ、」と自分のを食べてみると、確かにちょっと麺が固めだ。
あっと思った。通常のアルデンテ仕上げは、表示の1分前
だが、夏場は、麺が柔らかめになるので、1分30秒前にする
クセがついていたのである。
この肌寒い気候になって、茹で方も変えなければいけなかったのを
うっかりそのままやってしまったのだ。
もちろん、食べられないほどの固さではなかったが、指摘した
妹は、通常年寄りと食事するので、柔らかめの麺を食べて
いたそうで、余計に固く感じたのである。
茹で上げた時に、2~3本食べて、ちゃんと確認すれば
良かったものを…後悔先に立たずで、「味は良かったよ」と
いう妹の慰めの言葉を、聞きながら、「やっちまったな…」
と苦笑いしつつ、帰路に就く妹たちを見送ったのだった。