友人F氏から夏みかん5個を、頂いたのだが、酸味が苦手なわたしは、
つい食べるのを忘れ、そのまま皿に積んでおいた。
1週間ほどしたころ、その夏みかんの香りがにわかに強くなってきたではないか。
「早く食べてくれと言ってるんじゃないの」と、いち早く気づいた
身内の一人が言ったので、1個剥いて一袋口に入れてみた。
すると、なるほど酸味が苦手なわたしでも何とか食べれたのだ。
というわけで、今、我が家のフルーツは、この夏みかんになっている。
それにしても、あの強くなった香りは、やはり、夏みかんの切なる訴えだった
に違いない。
夏みかんも共にこの地上に生きている命だと実感したのだった。