つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ローマの休日

2012-09-07 09:20:31 | ちょっとした出来事
身内が、「ローマの休日BSでやるよ」と言ったが、
「ローマの休日はもういいよ」と一杯飲んで寝てしまった。

「ローマの休日」は、すでに3~4回は観ていていい映画
だとは知ってはいたが、もはやJIJIYの域に足を踏み入れた
わたしが、今さら王女様の1日の純愛を観ようという気には
なれなかったのである。

ウトウトと目を覚ましたら、TVで「ローマの休日」の画面が
流れていた…。身内はパソコンをたたいて、勉学に勤しんでいる。
「なんだよ、観てないのかよ、」と思いつつ何気なく
目で画面を追っていた…。

今さらながら…と思った目が、離せなくなっていた。
主演のオードリーヘプバーンの見事な演技、相手役の
グレゴリーペックとのやり取りの表情が絶妙なのだ。

有名な真実の口に手を入れるシーンでは、あれが
演技か…と思えるほどだったのである。後で知ったが、
あれは、監督のウイリアムワイラーとグレゴリーペックが
相談して、オードリーヘプバーンを引っ掛けたのだ
そうである。

真実の口に手を入れると、嘘つきは手を噛み切られる
と言ってグレゴリーが手を入れたとたん「アー!」と叫んだので、
ヘプバーンは本気で驚いて、必死になってグレゴリーの手を
真実の口から引き抜いたら、グレゴリーペックの手が袖口から
なかったのだ。

それは、グレゴリーペックがわざと袖口の中に隠して、切れたように
見せたのである。ヘプバーンは本気で驚いたのもので、演技では
なかったのである。

脚本も見事で、ほぼ完ぺきといってもいいぐらいで、
アカデミー賞を獲ったのは当然といえる作品だった。

やはりいいものは、何時見てもいいものだと改めて
思わされたのと、映画は観るたびに違う感慨や
発見があって、常に一期一会なのだと、思い知らされた
のだった…。

個人的には、踏んだり蹴ったりの目に合う友人の
カメラマンが、おかしくて最高だった。
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