ちょっと写真を整理していたら昔の俳句仲間と
撮った写真が出てきた。なつかしく眺めているうちに
電話がかかってきた。
なんと、眺めていた俳句の旧友の女性からだった。
こんなことがあるのかと驚いたが、同じく写真に
写っていた仲間の一人が遊びにくるので、お茶でも…
というのである。わたしは二つ返事でOKした。
待ち合わせ場所の喫茶店は歩いてゆけるほどの
距離のところだった。
もう一名、やはり写真に載っていた女性が加わって
計3人に囲まれる形になった。俳句をやっていたころは
句会の帰りによくお茶などしたのだが、何と十数年
ぶりである。
聞けば、引っ越して遠くになって遊びに
来た句友が、やはりハガキの整理など
しているときにわたしの年賀状があって
事のついでに会いたくなったのだという。(笑)
ついででけっこうなので、4人でよもやま話に
花を咲かせた。当然ながらわたしも含め、
皆さんそれなりに年齢を重ねた趣であったが
それはお互いさまなので、すぐに昔に戻って、
さながら同窓会になった。
こうして、かつての美女たちに囲まれて
鼻の下を伸ばしていると、隣に御客が
座った。一瞬見たようだと思ったら、妹の
娘が、父親と子供を連れて来たではないか。
何となく気恥かしかったが、俳句仲間だと
紹介すると、すかさず「伯父さんモテるでしょう」
と、仲間の一人…。
ちと、冷や汗をかいたが、旧友はいいもんだと
素直に思った。
どうしても男女となると、色々煩わしい気づかいを
してしまうものだが、お互いジジババになっても、
どこかで会ったら「やあ!」と気兼ねなく挨拶して、
時にはお茶など…。と、家路の車の中で
思うのだった…。