先般、女子プロレス選手の犠牲を伴うインター・ネット SNSを用いた中傷誹謗行為が横行する事象につき、政府もようやく発信者特定やこうした行為の罰則などを定める法整備に動き出した様だ。こうした個人を自死に追い込む様なケースも勿論認められるものではないが、より強い処分を求めたいのは、折からの中国大陸発、新型コロナ・ウィルス肺炎流行に伴う医療機関への攻撃だろう。
既に既成メディア複数によっても再三報じられている様に、ほぼ全ての医療関係各位が前述疫病と死力を尽くし対峙されている。当初は未知の感染症の事とて国民的不安も多く、提供される情報も少なかった事で医療関係への不安が相当にあった事は想像がつくも、関係の方々が不当な差別的扱いを被ったり、人格を否定される様な攻撃的言動の標的にされる状況は看過できない。
何よりも 医療面の事共は、全日本国民の「公共の福祉」への脅威であるはずだ。日本国憲法第 12条中でも「基本的人権の、公共の福祉の為の行使責任」が強く説かれている。つまり医療関係各位を狙った SNS攻撃は明確な憲法違反という事だ。安易な攻撃的発信など許されるはずはなく、特に医療関係を標的にしたそれは「公共の福祉への脅威」として 発信者の特定と共に特段の厳罰に処せられるべきだ。社会全体の安全安定を脅かす言論・表現の自由など、端から存在しない事を肝に銘ずべきだろう。
本題です。期間中の東京都知事選。20人超の立候補で異様な状況を呈しているのは事実だが、実情は国政々党の支持を受ける 5候補の争いと見て良さそうだ。相当の所が小池現知事の再選を予想しているのは認めるが、選挙は最後まで何が起きるか分からない。来る 7/5の投開票結果まで、静かに見守りたく思う所だ。
ただ それを踏まえるとしても、特定野党勢力の出方はお粗末に過ぎるだろう。今回選挙に際し、この勢力は過去何度も立候補歴のある宇都宮健児・元日本弁護士連合会々長を推している。同候補は過去一度は次点まで肉薄し、今回も有力候補たる事は事実だが 前回選挙のあり様に問題があった。
前回 2016=平成 28年都知事選の折も、当初特定野党勢力は宇都宮候補を推していた。ところが旧民進党の意思不統一のせいか、途中で元経産官僚・古賀茂明候補に替えられ、宇都宮候補は推薦を取り消される。旧民進党の選対は更に迷走、今度は古賀候補→報道出身の鳥越俊太郎候補推薦へと変転するのであった。結果は約 130万票を得るも、倍以上の得票で小池現知事の勝利となる。
野党側の候補擁立は「どっちもどっち」の印象だ。これだけ迷走して信頼性に疑問符のつく特定野党勢力の「疑わしい推薦」を黙って受ける宇都宮候補にも 法曹人としての良識に疑問符がつくものだが、それよりもなりふり構わぬ「選挙の勝利」しか頭になさそうな特定野党勢力の無節操、無計画ぶりには唖然とさせられる。と申すより、以前より引きずる「政局優先」の不良思考が今回も露呈したという事だろう。
前述の新型肺炎流行に伴う経済へのダメージを緩和すべく、生活者や事業者への補償を厚くしようとする意図は明快だが、財源を問われると その答えが忽ち不明快になるのは従来通り。それに加えて、教育面でも暗雲が垂れ込め始めている。それは、宇都宮候補が当選した場合の副知事人事の一部についてである。
あろう事か、先般文科省の天下り不祥事に絡んで退いた、前川喜平・元文科事務次官の副知事起用構想が露見。小池日共書記局長も賛意を表したとか。意図する所はズバリ!「教育の赤化」だろう。悪しき戦後の一元凶・日教組教育を悉く正当化し、我国固有の道徳的観念は骨抜きの挙句、葬られかねないという事だ。これが ただでさえ黄信号レベルの人心の荒廃を更に深刻化する事は疑いのない所だろう。
小池現知事が万一にも当選を逃した場合、次点争いは宇都宮、山本両候補となる可能性が大きくある。いずれも「左の候補」で、経済支援面もさる事ながら、東京都→我国の教育に大いなる悪影響をもたらす恐れも否定できない。先日、他の方のブログを拝見していたら、ある読者が 特定野党勢力を「赤サビ勢力」と呼ばれていた。上手い!本当に事実を言い当てておられ、拙者も思わず感銘を受けた。宇都宮候補当選の暁には、この「赤サビ教育」が実行に移される懸念が大きくある事を、拙者は東京都の有権者各位に切に申し上げ、恐れながら警鐘を鳴らすものである。今回画像も先年ので恐縮。東京都内、田町付近を行く東海道・山陽新幹線列車の様子を。以下に、関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3873.html