ブログが追い付きません
ただ今、石巻です
まずは、
今朝、南三陸町で参加した
語り部バスの話を。
ホテル主催の語り部バスツアー。
南三陸ホテル観洋スタッフの伊藤さんが、
経験談も交えながらガイドして下さいました。
ホテル観洋、目の前の志津川湾、
震災のあの日、
湾の水が半分近く引いたんだそうです。
これまで見たことのない光景。
私達が入ったホテル２階部分にある
露天風呂も津波の被害にあったそうです。
志津川湾の防波堤は、
壊れたままの所がいっぱい。
バスはまず、
海のそばにある高野会館という
３階建ての建物へ。
壊れたままの状態で残っています。
この日、
この建物で年に１度の
券\大会があってて、
お年寄りの皆さんがたくさん集まっていました。
地震が来て、
スタッフの方が逃げるんじゃなく、
会館の屋上に避難するよう指示。
津波が屋上まで到達したものの、
皆さん助かりました。
もし、逃げていたら、
助かっていなかったかも知れません。
そんな高野会館の近くにあった
志津川病院は、
すでに解体されたそうです。
被災した建物が解体されると伝わらない、
伝えられない…
そんな不安も話していらっしゃいました。
色んな事情があるので、
難しい問題です。
バスは、
南三陸町の防災庁舎へ。
バスを降りて、
手を合わせてきました。
テレビでいつも見ていた防災庁舎。
実際に前に立つと、
色んな思いが巡ります。
防災庁舎の回りは、
たくさんの家が並んでいたそうです。
今は何もありません。
まさに町が無くなってしまっています。
町をバスで走っていると、
こんなとこまで！という所まで
津波が来ています。
まったく海が見えないとこまで津波が来た…
海が見えない所の方が危険なのかもしれません。
また、町がある頃は、
こんな所から防災庁舎は見えなかったそうですが、
今はきれいに見えます。
南三陸町では、
５６６人の方が亡くなっています。
そして、１０００人以上の方が、
町を出ています。
そんな南三陸町の仮設商店街が、
昨日、私達も訪れた
南三陸さんさん商店街。
住民が減った中、
県外から訪れた私達の様な人が買い物をする事で、
町で頑張る皆さんを応援できます。
南三陸町さんさん商店街の
入り口辺りには、
花が供えてありました。
実はこの場所、
消防署があった場所で、
震災で亡くなった消防士さんの奥様が、
忘れないで欲しいから、
伝えていきたいから、
という思いで
ずっと花を供えてらっしゃるんだそうです。
そして今日、
ガイドをしてくださった伊藤さんは、
実家に帰る為、
震災の４日後に町を歩いたそうです。
歩いていると、
亡くなった方が道にそのまま…
遺体を運ぶ静かな救急車の列…
そんな光景も目にしたそうです。
そして今、南三陸町には、
仮の役場に仮の病院は出来ました。
でも、病院は入院施設はないし、
役場も病院もあくまで仮のもの。
まだまだ高台移転の話も
進んでいない現状のようです。
なので、いつ仮設から出られるかも分からない。
悩む事も山積み。
でも、先人が作った町を
私達が捨てる訳にはいかない！
住み続けて、
いつになるか分からないけど、
いつかまた町が戻る日まで
少しずつ前に進んでいくと
頑張っている方も多くいらっしゃるそうです。
南三陸町の何も無くなってしまった
更地には、
きりこと呼ばれる切り絵が、
あちこちに飾ってあります。
以前から、商店街などに飾っていたそうで、
「一から頑張ろう！」などのメッセージが
描かれています。
そのきりこは、
海の方を向いているんです。
津波は来たけど、
南三陸の海は宝の海。
これからも共に…との
思いが込められているそうです。
最後に伊藤さんは、
「今日皆さんが見たことを伝えて欲しい！
口コミが力になります。
そして、多くの人に忘れないで欲しい。
そして、自然災害は他人事じゃない！
自然災害でどうか命を落とさないで。」と。
ツアーを締めくくって下さいました。
漁業と観光の町、
南三陸町に
ぜひ来てくださいとの事でしたよ
私も必ずやまたお邪魔します
