雛祭り！

朝早く、白面とモシャシャ様の威圧合戦の声で目が覚めてしまいました。お庭に出ると、細い場所でモシャシャ様が道を譲る所だったので、勝者は白面でしたが、その後少しして顔を出したのはモシャシャ様。喧嘩してまでお家に顔出しに来たのには、どんな理由があったのでしょうね・・・？

ROCK「白面と喧嘩してまでお家に来るなんて、重要な【用事】でもあったんですか？」

モシャシャ様「はい。それは、それは、重要な【行事】ですわ。」

ROCK「【行事】？」

モシャシャ様「今日は黄子さんと二匹で、雛祭りをするのですわ～っ?」

ROCK「ええ～っ！！でも、モシャシャ様は♂・・・」

モシャシャ様（うっとり♪）「うふふ。おんニャの子の日っていいわよね～っ♪」

ROCK「ま、いいか・・・。これ以上ツッコミ入れるのはよそう・・・。」

ROCK「玉子焼き食べます？」

モシャシャ様「頂きますわっ！！」

　　　　　　　  「レディーは、甘い物が好物なのですわっ☆」

黄子嬢「好物なのですわっ☆」　←（モシャシャ様の真似っこ☆）

ROCK「真似っこする位仲がいいなら、一緒にお雛祭り・・・」

黄子嬢（クルッ）「それは遠慮しとくニャッ！」

ROCK「可哀想なモシャシャ様・・・。御馳走あげて、帰って頂きましょう・・・。」

黄子嬢「そうニャッ！昨年出せなかった【あれ】を出して貰うニャッ！！」

黄子嬢のキティ雛です。

雛あられの中に一つ、笑ったお顔に見えるのがありましたっ☆　（写真中央）

豹ちゃん「あたちよりもちっちゃい猫さんが、二匹いるでちよっ！」

ノリさん「あれはね、姐さんのさらに姐さん・・・」

　　　　  「バース大姐さんから黄子姐さんが譲り受けた、大事な雛人形って物なのよ。」　

豹ちゃん「そうなんでちか。それじゃあ、お行儀良く見るでちっ！」

ミルクちゃん「お酒があるでちね。バース大姐さんは、大酒呑みだったんでちか？」

ノリさん「ミルクッ！あれはね、春っぽい柄に釣られてROCKさんが買って来たの。」

　　　　 「バースさんが大酒呑みなわけないでしょうっ！」

ミルクちゃん「そうでちたか。それは失礼したでち・・・。」

黄子嬢（キョロ、キョロ）「・・・。」

黄子嬢（ピタッ）「・・・。」

ROCK「もしかして、机の上でキティ雛みたいにしたかった？」

黄子嬢「べ、べつに、そんなんじゃないニャッ！」

ROCK「ふふ～ん♪今からでも、モシャシャ様連れて来よっか？」

　　　　 「そしたら、二匹並んで可愛い内裏雛☆って・・・」

黄子嬢「パ、パトロールに行って来るニャーッ！！」

ノリさん（パリ、ポリ）「雛あられ美味しい～っ♪」

虎美（パリッ、パリッ）「お姉ちゃん、この雛あられって美味しいでしゅねっ♪」

虎子（カリ、カリッ）「この薄黄色の奴は、マヨ風味ニャッ！！」

グレ美「あれ、いつものカリカリじゃないわよね～？」

　　　　「あたしは食べるの無理だわ・・・。」

あめちょ「グレ美お姉ちゃん、あたし達もお雛様観に行くでしゅっ！！」

うっしー君「グスッ。今日は出番が無さそうでち・・・。」

白太郎「しょうがないさ。今日はおんニャの子の日だからな・・・。」

白太郎「まあ、俺様としちゃあ、お祭りの内容よりも御馳走の有無が問題だな・・・。」

うっしー君「さっき机の上に、焼かつおを見たでちよっ！！」

白太郎「何っ！うっしー、よくチェックしておいたな。褒めて遣わす。」

グレ美「お兄ちゃんって、食べ物以外にお祭りの情趣が分からないのね・・・。」

白太郎「ふふふ。御馳走が出るなら、♂でも♀でもどっちのお祭りでもいいぜっ！」

ROCK「白太郎は、お笑いだけでなく、食の道も極めるかもね・・・。」

うっしー君「う～っ。やっぱり僕も、食べる以外でお祭りを楽しみたいでちぃ～っ！！」

白太郎（カプッ）「そんな言葉が出る喉はこれかっ！」

白太郎「いいか、ここは良い子でシスターズにお祭りを楽しんで貰うんだ。」

　　　　 「いい印象を残して、男の子の日も盛大にやろうって気持ちにさせるんだ。」

　　　　  「とにかく、御馳走が出る事も分かったし、文句は無かろう？」

うっしー君「う～っ。今一納得出来ないでちが、お兄たんがそう言うなら我慢するでち・・・。」

白太郎「よし、よし。物分かりがいいな。それでこそ俺様の一の子分だぜっ！！」