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[3] 北天蒼星  上杉三郎景虎血戦録

2014年02月11日 | 読書録
暮れから

伊藤潤  「北條氏照」

富樫倫太郎「早雲の軍配者」上・下

伊藤潤  「北天蒼星」

と、後北條をテーマとした作品を読みあさっています。

信長-秀吉-家康 の本流ばかりが歴史ではない。

江戸時代以前の関八州はどうなっていたのだ…

という思いで読んでいます。

「北天蒼星」の主人公、上杉三郎景虎は、

実は、八王子城の北條氏照の弟なのです。

幼少期から出家していたものの

武家にあこがれ還俗。

しかし、対武田戦略の中で北條・上杉が手を結んだとき

人質のような形で三郎が越後に送られる。

しかし、上杉謙信は三郎の人物を見て自分の養子とし

嫡男として自分の後を継がせようと考える。

しかし、三郎が越後に来るまでは

長尾景勝の跡目相続がきまっていた。

跡目をよこからかっさわれそうになった景虎は

三郎を敵視し、謙信を誅殺し春日山城を乗っ取ってしまう。

北條家は、戦亡き皆が平和に暮らせる世を作ろうとしていた。

三郎が謙信の跡目を取ることは

関・越そして甲州と

三国の安寧を謀る道としていたが

景勝とそのバックで暗躍する樋口与六(直江兼続)によって

つぶされてしまう。

大河ドラマ「天地人」で愛をかたどった兜をかぶった

あれが、対抗する三郎景虎から見ると

腹黒い悪人になってしまう。

不思議な物です。

今目を通している広瀬先生の研究書

「鈴木正三(しょうさん)物語」

でも、運命に翻弄されながら生きていく正三がみられます。

人生、運が勝負でしょうか?

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