しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

湖西線撮影と近江の秘仏

2010-07-05 23:50:20 | 神社仏閣

6月12日(土)

505早起きしました。神戸市営地下鉄の一番電車で新長田に出てJRに乗り継ぎ湖西線和邇駅を目指します。国道161号線に出て1㎞ほど南へ戻ります。

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和邇-小野駅のちょうど中間地点。

比良山系をバックに編成写真が撮影できます。水田に植えられた稲がもう少し成長したら、一536面緑のカーペット状態になるんでしょうが、今はまだそこまで育っていません・・・。

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貨物にはじまり、117系、485系雷鳥、と続き、上り日本海をキャッチした時点で、ここでの撮影は終了します。今日はトワイライトは来ない日です。

686712 716  午後は、湖西地区から琵琶湖を挟んだ対岸の湖東のお寺を回ります。秘仏を訪ねる旅です。6月中ごろの土日に、[初夏の湖東三山特別公開]と銘打って、<百済寺><金剛輸寺><西明寺>の秘仏が御開帳となります。このイベントに合わせてJR・近江鉄道の最寄り駅から、お寺までシャトルバスが出ています。普段は公共交通の便が良いとは言えないお寺なので、このようなイベントは助かります。JR近江八幡駅から八日市に出て、駅前で待機しているかわいらしいバスに乗り込み<百済寺>へ。ここは、は聖徳太子ゆかりの寺です。苔むした石段を汗だくになってのぼり切ると、本堂が出現します。その中で特別公開された本尊脇侍の素朴な2観音の姿に心を癒され、素直な気持ちに戻ります。爽やかな気持ちで山を下り始めると五十位の和服の婦人から話しかけられました。《ここの仏様、洗練されてなかったでしょう。京都や奈良の仏像を見慣れてるとねぇ。品が無いのよね。展示方法ももっと見やすく前に持ってきて…。織田信長に焼き打ちされたて事もあるし、あんまりいいものが残っていないのよね》上から目線で、仏様とお寺について辛口批評し続けます。どうやら、素朴さがお気に召さなかったようです。私は、腹がたちました。この人は仏像を美術品としか見ていない!!自分の心中で貶すのは構わないが、このような罰当たりな感想に同意を求められても、答えようがない。もし私が純粋なお参り目的なら、こんなに失礼な事はないだろうに・・・。ガツンと一言、言ってやりたかったのですが、そこはやっぱり気が小さいワタシなので、躊躇します。ただ、それ以上そのご婦人とお話するのは止めました。お話仏像は美術品である前に信仰の対象でもある事を再認識しました。ワタシにとっては、ここの仏様は価値あるものに感じましたし、有意義な巡礼でした。

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続いてシャトルバスに乗り込み向かったのは、<西明寺>です。長い参道を歩いて行くと、名神高速道路を跨いでさらに奥に進んで いきます。美しく整備された庭を横目に少し石段を登ると山門が・・・。そこには立派な仁王様がお二人でお寺を守っていきます。立派な三重塔(国宝)を眺めて、本堂(国宝)に入ります。御本尊様は秘仏(今回の公開対象外)なので拝めませんが、それを取り囲むように、平安~鎌倉期の仏像(重文)に囲まれています。こちら754は参拝客が手を伸ばせば手が握れそうな位、オープンに安置されています。比較的、内部が明るいので仏さまの表情もゆっくり観察できます。さて今回公開されている秘仏はどこやと思い探しますが、一向に見当たりません。そこで御本尊様の裏にまわって見ると「ありました!虎薬師!」実は今日お寺巡りしているのは、この虎薬師様を見たかったというのが理由なのです。JRのHPで今回のイベントを知りましたが、この虎薬師様の姿に心引かれてここに来た訳です。でも、思っていたより小さくて戸惑います。とはいえ温和な薬師如来様の表情と、如来様を乗せて嬉しそうな表情を浮かべる虎(マタタビ状態の猫のよう)の姿を拝めて、見ている私も幸せな気持ちになります。この薬師如来像は彦根藩4代目藩主井伊直興が寄進したもので、虎に乗っかって起立しています。如来部の仏像では動物に乗ったものは、あまり例が無いため、なくたいへんめずらしい仏像であるとの事です。今年は寅年なので、特別に御開帳されたもので12月12日まで、見ることができるとの事。この仏様に見とれていると、お寺の方が、寅のお守りはどうですか?とgoodsを売り込んできます。もちろん、買ってしまいました・・・・・。縁結び、家内安全、身体健全等、御利益がありそうです。でも阪神優勝に一番効果がありそうです・・・。

 帰りのシャトルバスでは、隣に座ったおじさんと仏像談義に花が咲きました。自分でも知らないうちに仏像好きになっているのに驚きました。話し足りないおじさんは、「夕飯をご馳走するからついて来なよ。」と言いますが、これ以上、長居してしまうと帰れなくなります。夕暮れ間じかの近江鉄道の小さな駅で、お互い少年のように手を振り分かれます。
今回、廻れなかった<金剛輸寺>も含めて、いずれ再訪したいと思います。

夕暮れ時の小さなローカル線の駅の横を、新幹線が疾走していきます

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