10月12日(日)
新発田駅前のビジネスホテルをチェックアウトして、JR羽越線に乗りこみ京ヶ瀬駅に向かいます。お立ち台通信に掲載されていた阿賀野川鉄橋で貨物列車を狙います。お立ち台通信では駅から徒歩30分とありましたが、京ヶ瀬駅東側の線路に沿った農道を歩けば相当のショートカットになります。鉄橋のたもとまで10分(小走りですが)で到着。ようやくたどり着いた阿賀野川堤防上からの眺めに、気分が高揚港するのが自分でも分かります。完成時、日本一の長さを誇った長大鉄橋は、遮るもの一つ無く見通しの素晴らしいこと!線路寄りには、重装備の大学生風同業者2名がスタンバイ中。ビデオを回している様だったので、少し離れて準備します。間もなく新津方面からEF81に引かれた4061貨物列車が遥か向こう岸から鉄橋を渡ってくるのが見えます。朝日を浴びて極めてゆっくりと近づいてきます。そんな姿を収めるべく、夢中でシャッターを切ります。どうにか、晴天の下で貨物列車を撮影することが出来ました。
この後、この付近を10分ほど間を置いて4075列車が来るはずですが、貨物時刻表によれば日曜日運休と出ています。出発日を基準にするなら、土曜夜出発のこの列車は来るはずですが、3連休の中日の今日は来るかどうか自信ありません。横で高級機で撮影していた2人組同業者サンは撤収準備。「貨物、このあと来ませんか?」と声を掛けると、「もう来ませんよ。僕たちは、もう帰ります。じゃあ・・・」と言い残し去っていきました。高級機を駆使して、マニア度の高そうな方の言う事なので、そうなのかと思いました。ちょっと引っ掛かるものは、ありましたが<ありがたい、情報をいただいた。川べりで無駄に待つ事もこれで無くなった>と2人に感謝していました。もう来ないのならと、私も阿賀野川のお立ち台を引き上げ、来た道を引き返します。先の貨物通過から10分ちょうど10分ほど経った頃、後ろの方の踏切がなり出します。この時間に通過する旅客列車はありません。間違いありません。ウヤ(運転中止)と思っていた4075列車です。その事を悟った瞬間、後悔の念が猛烈な勢いで自分の心を満たしていきました。あわてて線路際に駆け寄ります。がカメラを充分構える間もなく、目の前をF級電機の巨体がモーター音を唸らせ通り過ぎていきます。
<やられたー!>
お立ち台で待っているべきでした。他人の話を信じ過ぎるのも考え物です。もう少し自分の知識や判断に自信を持つべきでした。高級機に対するコンプレックスもあったかなと、反省してみます。
京ヶ瀬駅に戻り、新津で新潟行きに乗り換え久しぶりの新潟駅入りとなりました。新潟駅では SL「磐越物語」の出発場面に出くわし、C57の雄姿に見とれます。いつか、走行写真を撮影してみたいとの思いが湧いてきます。
新潟駅から白新線で一駅先の東新潟へ向かいます。
←EF510-2はHM付
←「何でも見て下さい」とばかりにDD51は全ての点検ハッチを開けて、見学者にメカニックを見せつけます。
お祭りらしく、EF81-502、EF64-1006、DD51-759の横並び
←雪国らしくロータリー車 DD53
会場に居られたのは、1時間ちょっとでしたが、結構楽しめました。ごくろうさまの看板が会場を出る見学者を見送ります。こちらこそ<ありがとうございました>。
新潟駅からは、越後線の普通列車に揺られ 2時間かけて柏崎へ。日本海に近いところを走っているはずなのですが、海は見えそうで見えません。結構、単調な景色が続きます。柏崎から特急<北越>に乗り換え、今度は日本海をずっと右手に眺めながら富山県を目指します。日本海の波はあくまで高く「天気晴朗なれど、波高し」を地でいっています。
魚津駅で下車し、この地でレンタカーを借ります。今夜の宿はJR北陸線越中宮崎駅にほど近い、朝日さざ波温泉「地中海」。リゾート風な名前と違い、地味なビジネス旅館でしたが、全室から日本海が見えるのが売りです。が私は別の理由で大いにここが気に入りました。
「フロントにあるお詫びのプレートが、その答えだ!」
この宿の裏手。すなわち客室側から手を伸ばすと届いてしまうほどJR北陸線に近い!列車が通るたびに、轟音が響きます。一般のお客様には、迷惑でも、鉄道マニアには実にたまらないお宿なのです。貨物や特急。ブルトレが昼夜の別無く通過して行きます。私は、別の意味でなかなか眠れませんでした。布団の中で、今通った列車は何だろうとつい考えてしまいましたから・・・
ここには、2階に露天風呂があり、遠くの方からヘッドライトをハイビームにした<はくたか>が猛スピードで近づいてくる様を湯船に浸かりながら、眺めることが出来ます。満足、満足!
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