GW後半がスタートします。ここ十年、北海道や九州は何度も訪れていますが、距離的に近い高知市以西(正確には伊野以西)は鉄道では20年以上。車でも10年以上訪問していません。私にとっては心理的に、遙かなる地となっています。 海陽町のアパートを車で出発したのが6時45分過ぎ。旧宍喰町の海岸はサーファーで埋め尽くされていて、びっくり・・・・。ものすごい数の人の頭が波間に浮かんでいます。そして素人の私が見ても、素晴らしい波が打ち寄せています。普段は静かな田舎町ですが、この時期、海岸は賑やかになります。東洋町から室戸岬にかけて海岸には次々と高波が打ち寄せています。そんな風景も、室戸岬を西に回り込むと一転して波のない穏やかな表情に変化します。同じ太平洋とは思えません。海岸沿いの国道55線をひたすら走り、土佐くろしお鉄道奈半利駅へ。 本日は、瀬戸大橋線開業20周年記念「四国鉄道まるごとパス」という期間限定トクトク切符を使います。JRの他四国の私鉄全線の普通列車が乗り放題という優れものです。 奈半利駅前は、パークライドを意図しているのでしょうか。車が駐車出来る様になっています。今日は、ここに車を置き、高知西部まで乗り鉄を楽しみます。8時54分の高知行きに乗車します。太平洋に沿って素晴らしい景色が展開するのですが、前夜の寝不足がたたり、爆睡します。気が付けば、3月に高架化なった高知駅直前でした。元々ホーム2面3線でコンパクトな駅でしたが(後ろに車両基地はありましたが)、高架になってもっとコンパクトになったような気がします(2面4線で発着線は増えているのですが)。全体をドーム状に覆ってしまったので薄暗く感じますが、上下エスカレーター完備、自動改札機導入など昔を知るものとしては、驚きを隠せません。 土佐電鉄市内電車で桟橋車庫へ。昨年に引き続き「電車の日」のイベントを見に行きました。 昨年も来ているので、特に目新しいモノは無しか、と思っていましたが、さにあらん。 HOサイズの模型は力作揃い。時間を忘れて見入ってしまいます。
←今年の目玉は、 オーストリア市電の本線走行でした。
11時59分高知発窪川行きに乗車します。1000系気動車は当初は満員でしたが伊野を過ぎる頃には全員が着席出来るようになりました。
車内が空いてきたところで缶ビールを空け、コンビニ弁当で昼飯をとります。その後、先ほど土佐電鉄車庫で購入した<ごめん煎餅>を袋から取り出し、頂きます。昔ながらの甘い味と歯触りを楽しみます。
須崎から土佐久礼までのわずかな間ですが土讃線より太平洋が望めます。土佐久礼からは、これまでと打って変わり山間に分け入り、一気に高度を稼ぎます。高知からおよそ2時間掛けて窪川に到着。
さて、ここからが中村まではの旧国鉄時代に乗車しましたが、後で開通した宿毛線部分は未乗です。今日は土佐くろしお鉄道中村・宿毛両線に乗車します。
窪川からの接続がきわめて悪く、次の中村行きは1時間半余り待たされます。
ホームを見渡すと予土線のトロッコ列車が入線しています。先発の宇和島行きです。これに乗り込み一駅先の若井駅を目指します。
時刻表上は、予土線と中村線の分岐駅となっていますが、自動販売機も公衆電話も無いほんとに寂しい駅です。逃げ出す様に、後から来た中村行きの列車に乗車します。
予土線と中村線は、実際には中村寄りの川奥信号所で分岐します。
土佐佐賀からしばらくの間太平洋を見下ろしながら走ります。遙か西を望むと足摺岬が微かに望めます。
中村駅で乗り換え。この駅でも接続が悪く、1時間弱待たされます。とは言え、その間付近を探検、じゃなかった、散策。
そして、最終目的地の宿毛行きに乗り込みます。接続する特急南風を待って出発。4両編成の特急を受けた、1両編成の列車は、終点まで満員でした。
四国の西の端の宿毛に到着。ここから2㎞ほどの港からは九州行きのフェリーが出ています。思えば遠くに来たモんです。
←駅の終端部分は、2005年に起きた列車が駅舎を突き破ってしまう痛ましい事故により、その姿を変えてしまいました。開通当初は二階部分は丸い窓でしたが、修理の際、四角に改められました。
折り返し時間を利用して駅近くのコンビニで弁当を購入。せっかくの旅が貧相になってしまいますが、時間の制約があり、結局こうなってしまいます。
←線路と川をまたいで鯉のぼりの列が宙を力強く泳いでいます。
窪川より最終の「しまんと」に乗車。普通列車で最後まで旅を続けたかったのですが、時間的に難しく、窪川~高知間のみ乗車券と自由席特急券を購入します。
さすが特急!早かった。普通で2時間掛かるところを1時間。高知からは、接続よく奈半利行き最終列車に乗り継ぎ、今回の旅終了。四国は思いの外に広く、また旅情をそそる・・・・。意外な発見でした。それにしても宿毛は遠かった・・・・。
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