「物つくり」の国日本.うけつがれた伝統の技は 中小零細企業の方々の
日夜生涯の努力で 受け継がれている.
しかし,そんな技が何時まで存続できるのであろうか.
「巧みの技」といって 時々テレビで紹介される.その都度すごいなあと
感嘆するばかりである.
こういう人達に接すると なんともいえない 尊厳な雰囲気を持っておられる.
技術だけではない.がくもんのせかいでも,経営者の中でも,芸能.スポーツ
などに 綺羅星のごとく輝く人達を見る
風格というものであろうか.東大をでたんだってとか 本省の役職の方だってとか
一流会社の社長さんだってとか 大臣だってよとか そのような肩書きには
いささかも 関心がない.
しかし,無印に憧れを持つのは わたしみたいな偏屈ものでなければ そうならない
のだろうか.つくばにいたころ 去る大学教授と 偶然に列車が二乗り合わせた
かれは良くテレビに出演して著名な学者である.
「知り合いではないのだが.お顔は良くはいけんする」そんなことで
挨拶した.しかしかれはチラッとわたしの顔を見ただけで返す言葉もなく
車中にきえた. 知性とか教養とは その点で見ると よほど横綱白鵬さんなど
の一大を築いた人のほうがよほど高貴に見えるから不思議だ.
春の叙勲,秋の叙勲 しんぶんを麗々しく飾っているが 上位を見ると 司法・行政
立法のお役人に議員さん.ずらりと並ぶ.
大体,公務員叙勲だなあ.あれが欲しいために やたら力んでいるのだろうか.