吉井 学は とくべつ塾なんか 通わなくても 一流大学に 自力合格
するくらいでないと 駄目だよ.塾がよいしたり 家庭教師付けたりしたりして合格
舌ってなにほどのことがあろうかと 考えていた.
彼流で押し通し 現役で東大合格.国家公務員上休職に 難なく合格
卒業と同時に インドネシヤに 派遣された.3年帰国後 こんどはタイ国への
派遣と腰を暖める閑もなく 外地生活に入った
あっという間の5年間であった.研究職の籍はいつの間にかなくなっていた.
企画課主任として にほんでの生活が始まった.
その間 一人息子として 両親の老齢化が心配であった
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それから6,年の年月がたった.父の肺ガン入院が知らされたのは それからまもなくのことだった.
かれは すべてのことを捨てて 両親の介護のために帰省した.だいぶ苦しんだのだろう.
もう後戻りはではできない 最初はこちらで職につけると 軽く考えていた.
時も悪かった.公務員の天下りが やかましくいわれる時代でも有った.
介護のほうも 母親の通院だけでも 家を空けるわけには行かなかった.
両親の介護のために 食を離れなければならなくなった
結婚も諦めた
収入も途絶えた.両親の年金に頼らざるを得ない.
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そんな話を聞いた.
「介護は家族でするのがいちばんだと総理大臣は言う.
政府の『骨太計画』では 医療福祉は 情け容赦なく切り捨てていかれるだろう
介護制度などひつじゃなかった 年間16万円支払っている両親の介護費用は
何だろう.だつたら其の中の半分をそんな人達に返してやりなさいな
わたしは そう思う.
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どうしても お上と しもじもの区分けが 出来上がっている わが国には
民主主義というのは 育ちにくいのかもしれない.渡来文化の中に根強く
残る奴隷制度は 階級社会の中で 血からを蓄えている.
「骨太方針」将にあくの権化である.ここから現在の有事゛法制,憲法無視
までおかみのなさるがままに国は動いていく.其の中に介護制度が瀕死の
状態で放置されている.