とまあ大上段に構えるわけではないが、こんなに 世のなかが めまぐるしく
変化すると われわれは 息切れして なかなか みんなについてゆけない。
そんなわけで 幸福の青い鳥を 過去に求めている。
1960年代だったろうか。テレビで「大草原の小さな家」というホームドラマが
放映された。アメリカの西部の街の 多分農村だと思っていたが ああ 自分が
求めてきた 幸福とはこれだつと思う。
技術の発達進歩は確かに私たちの暮らしに 大変いい効果を齎したと思っている。
だけど何かを 失ってるよね。
そう。人間がスポイルされている。まるでロボットの世界に迷い込んだような感じである。
道で お母さんたちと其の子供の一軍に出会った。おとこのこに 元気
かいと軽いタッチで声をかけてみた。
すると 枯れは私の顔を 胡散臭そうに見て 彼の母親のところに走っていった。
「母ちゃん 変なおじさんが 話しかけてきたよ。」
母親が 私のほうをみて 決まり悪そうに 御礼をした。
戦後まもなくのころ、教職についてころの話しだ。
私の下宿の塀ごしに 物干し竿に新聞紙につつまれたものが結わえられて 私の前でぶらぶらしている。
なんだろうと思ったら クラスの生徒たちが数人遊びにきた。
駄菓子やで買ってきたのだろう。生徒たちが私のうちに訪問するのも
昭和40年ごろまでだった。
生徒たちと気安く話せる時代が過ぎて、生徒に話しかけると身構えるように
なってきた。多分に新聞テレビは容赦なく 権威をはいで入った。
親の権威・教師の権威・警察官の権威・
ほんとに難しい時代になってきた。
いまや過疎化は進み 権威をはがれた おじさんや おばさんたち
が 生きてることが申し訳ないように ひそかに暮らしている。
それでも 老齢化が国家財政に陰を落とすと政治家は言う。
消費税はそのために上げるんだというが ほんとかね。
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