2007年 セルビアの首都ベオグラードで、
一人の男性医師が手術室に乱入して、
盲腸の手術中であった男性医師を平手打ちしました。
二人の間に何があったのか分かりませんが、
平手打ちをされた医師は、手術を放り出して、
手術室の外で取っ組み合いの大喧嘩が始まったそうです。
その騒ぎに気が付いた病院は、
急遽、代わりに医師が盲腸の手術を引き継いだそうです。
なんと見事な連携プレイ!
違うか。
盲腸の手術は、局部麻酔のはずなので
患者さんの意識はバリバリある状態。
手術台に横たわり、腹を切られ完全無防備状態の自分を放り出して、
近くで派手な喧嘩が始まったら
もう生きた心地がしなかったんじゃないでしょうか。
二人の医師の間で何があった?
自分の奥さんが寝取られた?
後で食べようと冷蔵庫に置いていたプリンを食べられた?
何があったとしても手術が終わるまで待とうよ。
何故、待てないかなあ。
日本でこんなことが起きようものなら
大問題も大問題です。
少し前に中国で、あれは事故なのか事件なのか、
一人のおばさんが走行中のバスの運転手に殴り掛かり、
同バスに乗車していた他の乗客もろとも
バスが橋の上から転落して死傷者が多数でた一件よりは、
まだほんの少しだけマシな気もしますが、
周りが見えなくなるくらいに
自分の感情が求めるままに動いてしまっては、
もう動物レベルです。
セルビアの医師達や中国のおばさんまででなくとも
自分の感情が求めるままに動いて、その結果を丸ごと納得し受け入れ、
自分と他人に対しての責任と覚悟があるなら
それはそれですが、
「ああ何てことをしてしまったんだ。」
「またやっちゃった。」
「とんでもないことになっちゃった」
と、なるような行動を度々とってしまうようなら
取り返しのつかないような大失敗へと繋がる前に、
自分の心の反応パターンを変えるために
自分の心と向き合うことも大切かと思います。