1966年2月10日の早朝、
大阪の或る小学校で
学力診断テストの用紙80枚が
盗まれました。
犯人は生徒の母親で
我が子の成績を上げたい一心からの
犯行だったようです。
早朝、誰もいない学校に忍び込んで職員室、
テスト用紙が保管されている金庫に
聴診器をあてながら鍵を解除して………。
だとしたらこの母親って何者?って
別の興味が湧きますが、まさかね。
テスト用紙を保管していた金庫に
鍵をしていなかったか、鍵がかからない
何かに保管していたと思うんですよね。
急に思い立って早朝に忍び込んで
鍵がガッチリかかった金庫に
保管されていたら無駄足になるので
この母親は、テスト用紙の保管方法や
保管場所を知っていたのかも。
だとしたら誰がその情報を
漏らしたのかとなり、
母親が情報を得るために
金銭で買収したのか?
ハニートラップで教員を落としたのか?
なんて考えると
一つのドラマを作れそうです。
なにより、この母親の努力の方向が
間違っていますよね。
我が子の成績を上げるために
家庭教師を雇うとか
塾に通わせるとなるのが普通ですが、
テスト用紙を盗み出すって………。
テスト用紙を盗み出した母親は、
家庭教師を付けるとか
塾に通わせていたけれども
成績が上がらなかったのかも知れませんが、
で、テスト用紙を盗み出したけれども
肝心の我が子が問題を全く理解できなかった。
なんてオチがついていたら
面白かったんですがね。
ある同級生がテストを一夜漬けのみで
そこそこ乗り切っていたんですが、
ある試験の時に寝入ってしまって
勉強量ほぼ0で朝を迎えこりゃあかん。
と学校を仮病で休もうとしたら、
親に叩き起こされて、
こざかしいことをする位なら
堂々と悪い点を取ってこい!
悪い点数を取ることが単なる恥ずかしく
情けない体験にしかならないのか、
心の薬となって
自分が一皮むける体験にするのかは
今後のお前次第じゃ!
と子供を叩き出した親がいました。
昔見た映画で、馬券で億万長者になるために
長年の研究で馬の言葉を解明した男が
レースに出場する馬に調子はどうだ?
と聞いたら
「バッチリでっせ。今の自分なら他の馬は亀ですわ。」
と聞かされてその馬の馬券を買ったら大ゴケ。
その男曰く「馬の言うことは信用できんな。」
何て感じの一場面が有った
映画を思い出しました。
ー 羽生 善治 ー
勝ち負けには、もちろんこだわるんですが、
大切なのは過程です。
結果だけならジャンケンでいい。