1999年 アルゼンチンのアンデス山中で
遭難した男女が2週間、飢えと寒さに耐え抜いて
自力で生還しました。
2人は、遭難中に誓った約束、
「生還したら結婚しよう。」を実現しました。
冬山で遭難したら寒さと飢えから
身を守らなければならなくなりますが
一日、一日と体力が失われていく二週間を
よくぞ耐え抜き生還したのは凄い。
よく冬山で遭難した人が
リュックの中に入れていたチョコレートを
一欠け一欠け食べて飢えをしのぎ、
体力が消耗するのを防いだ。
なんて話を良く聞きますが、
チョコレートは、冬山登山をする人達の
必須アイテムなんでしょうか。
これ互いに支え合い、助け合えたからこそ
生還を果たすことが出来たのは間違いが無いところですが、
それに加えて生還したらの約束が
二人に大きな力をもたらしたようにも思います。
昔、東京スカイツリーの広告だったか
『友達と登って恋人と降りて来た。』
なんていうキャッチコピーがありましたが
元々この二人は、登山前から互いの心の中では
結婚するつもりがあったとは思うんですよね。
そうでなきゃ二人だけで危険な冬山登山を決行しないっしょ。
仮にどちらかが心を決めかねていたとしても
自分の命を半分預けるしかないような状態になったら
二人の絆は何段階も強いものになる可能性が大です。
仕事でも学生時代の部活でも
同じ目標に向かって努力して協力し合う
同じチームの一員となると
互いの結びつきが自然と強くなりますし、
その強い仲間意識がちょっとしたきっかけで
恋愛感情へと発展してもおかしくありません。
さらに言うと互いの命を預けて戦い、
生き死にを共にした戦友となれば尚更です。
上の二人は、生き死にの状況に追い込まれ
互いの命を助け合い、協力し合って生還したのですから
相手に戦友に対する気持ちと変わらない
強い結び付きとなるとは思います。
恋愛感情の錯覚を生み出す吊り橋効果なんかよりも
比較にならない程に強く作用すると思われますし、
加害者に自分の命の可否を握られることで発生する
ストックホルム症候群反応が
加害者ではなくて友人や仲間となる訳なので
自己防衛的な偽の恋愛心じゃなくて
純粋な恋愛心を生み出すことに効果抜群!
なので恋人同士になりたいと思う人がいるとしたなら
せこい吊り橋効果を画策するよりも
天候の悪くなる日を選んで冬山登山に誘うとか、
二人で小舟に乗って2~3週間飲まず食わずで
大海原を漂流したら上手く行くのは間違いなし。
大海原を小舟で漂流する状況を作りだすのが現実的でないなら
鞄に一切れのパンとランプと詰め込み、婚姻届けも忍ばせて、
近くの公園の池のスワンボートに誘って二人で2.3週間漂流………