心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

心の病

2009年09月14日 | 雑感・愚見
現代は、会社同士はもちろん、社内においても競争社会、能力主義とでも言いますか、
そのような傾向の会社が増えてきて、早期の結果を出すことが求められ、
結果が出せないと、やれリストラだの、やれ転勤だの、
簡単に会社での立場が危うくなるような気を抜けない社会になりつつあります。
まさにストレス社会。

このような環境に身を置いていると、心と体が疲弊しきっていきます。
しかし、気を張り詰めていると自分の精神と身体が悲鳴を上げている事すら
気が付かずに、最悪は過労死と言う結果にまで至ります。
最近は、この過労死の報道はされていませんが、
少しは職場環境が改善されたのでしょうか。そうだと良いのですが。

心の病と言われる状態になってしまった人の中には、
そのような自分を恥じたり、知られる事を恐れたりする人もいるようですが、
サイレント・キラーの過労死に対して、心の病と言われる状態は、
心身の防御機能がしっかりと機能した証でもあると言えます。

ウイルスが身体の中に入って免疫機能が機能し熱を出す。
その時、免疫機能の働きを恥じたり、その反応を責めたりする事は無いと思います。
振り返る点は、何故ウイルスの進入を許すことになったのかです。

風邪の場合、その原因が防寒を怠った可能性があるとするなら、
何だこの自分の弱い身体は、弱い身体は認められないと、
もっと寒さに強くなるためにと冬も薄着で過ごそうなんて考える人は、
まず、いないと思いますが、

こと心の病の状態の人は、
そのような状態に陥った自分を恥じたり、恐れたり、認めたくないことから、
もっと心が強くある事を自分に無理な要求したり、そんな自分を責めたり、恥じたり、
また、心の悲鳴を無視して平気なふりをする人がいます。

このようなことは、風邪であるなら、自分を恥じて防寒対策をしない行為、
寒さにもっと強くなる事を自分に要求して、もっと薄着でいようとする行為、
風邪から肺炎になってしまう行動を取るのと同様の行為であることに、
気がついて欲しいと思っています。

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へそ曲がり

2009年09月13日 | 催眠療法
私はかねてよりへそ曲がりのところがあって、
自分が納得が出来ないものを無条件に信じません。
それが、どんなに有名な人の言葉であろうと、権威者の言葉であろうとです。

催眠の常識と言われるものの一つに暗示の言葉を入れる時には、、
否定文を使わないようにしなければならないと言われています。
私は、これにちょっとした疑問を持っています。

否定文とは、「~ではない。」とか、「~しない。」という言い回しです。
例えば、
「緊張しないように。」とか、「気にしない。」とか、
前の言葉を打ち消す「~ない。」という言葉を使う事です。

誰が言ったのか、潜在意識は否定的な言葉を理解しにくく、
前の言葉をそのまま受け取ってしまうと言われています。

この考えを説明と言うか証明する時に良く使われるのが、
「あなたは、赤い豚を絶対に思い浮かべないでください。」
と言われても必ず、他人は赤い豚を浮かべてしまうと説明されています。

確かにそう言われると、赤い豚を思い浮かべないでと言われると、
脳の動きは、どうしてもいったん赤い豚を浮かべてから、
その赤い豚を消すことになります。
これは、昔、ちょっとブームになった、「赤上げて、白上げないで、赤下げない。」
と同じです。

この変な言葉の意味は、
何も浮かべないでくださいと言っているのと同じですから、
否定文を使って「何も思い浮かべないでください。」とやると、
伝えようとしている意味が否定文でもそのまま伝わります。
要は、分かりやすい言葉であるなら否定文が入ろうと同じだと思うのです。

もう一つ、疑問を抱く点として、
催眠暗示で「もう腕を曲げることが出来ません。」「立ち上がる事が出来ません。」
「眼を開ける事が出来ません。」「名前を言う事が出来ません。」
と言うような暗示がありますが、

先の理屈で行くと、被験者の潜在意識に届く言葉の意味は、
「腕を曲げる。」「立ち上がる。」「眼を開ける。」「名前を言う。」となり、
全くこの誘導者の意図が伝わらずに、何も起きなくなる事になりますが、
実際は、催眠に誘導された被験者は、その全てにちゃんと反応を示します。

ですから、私はこの常識を自分が納得をして飲み込むまでには至っていません。
この常識が、言語の違う国の考えから生まれたものであるなら、
その言語を使う国では、もっと明らかな違いが生じたのかもしれませんが、
少なくとも、私が使う日本語では、大きな違いは感じられません。

ただ、「あなたは腕を曲げることが出来ないと感じないかもしれませんが、
腕を曲げることが出来ない事を気付かずにはいられないでしょう。」
こうなってくると、反応が鈍くなってしまうのは間違いありません。

ですから、今のところの私の検証では、
出来るだけ分かりやすい言葉を使うことは大切。
ここまでです。

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ありがとう。

2009年09月10日 | 雑感・愚見
織田信長だったか伊達正宗だったか、
その武将の名前は定かではありませんが、
以前、ちょっと面白い話を耳にした事があります。

戦力的に不利な戦いに挑もうとしている戦場において、
兵士達の弱気、不安な様子を感じ取った武将は、
戦いが正に始まる直前まで身に着けている鎧兜を兵士達に外させたそうです。

迫りくる敵軍。兵士達の恐れや不安はさらに高まります。
そして、そのまま限界まで我慢をさせ、合図とともに鎧兜を身に着けた兵士達には、
不安や弱気な気持ちがもう消えていたそうです。

これ、特別のものを手にしたのではなく、当たり前の状態に戻っただけなのですが、
今までの自分とは違って自分が強くなったように感じる。人の心理は面白いものです。

この話を聞いた知人が、良い話を聞いたと、
初デートの時に、3日間穿き通した下着のまま出かけて行って、
逢って直ぐに駅のトイレに駆け込み着替えたそうです。
「いや~、随分自分に自信を持ってデート出来たよ。」
ちょっと痛い話ではありますが。

私達が当たり前のように思っている事が、
実は当たり前で無い事を忘れてしまう事があります。
彼氏彼女の関係で、夫婦の関係において、自分の健康、環境に対して、
自分に向けられている優しさや有難さについて思い返し、
その人達に、一言でもチャンスを見つけて、
「ありがとう。」と心を込めて伝える事が出来たら良いですね。

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与えられたもの、手に入れるもの。

2009年09月09日 | 雑感・愚見
私達は、生まれてくる環境を選んぶことは出来ませんし、
世界で唯一のDNAを持って生まれてきます。

これらについては、私達にはどうしようも出来ない事柄です。
しかし、有難いことに、自分の未来は、その後の自分次第で造れます。
それこそが、もっとも重要なこと。

麻雀も同じ、配牌の良し悪しについて愚痴っている暇は無いし、
不運について嘆いても意味は無い。その勝負は進んでいく。
私達は、与えられた配牌は、否が応でも受け入れるしかない。

しかし、ゲームの流れを読みながら、自分なりに判断をして、
最高の結果を出すために努力をすると、
未来に、案外影響を与える事が出来たりするものです。

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時には子供のように

2009年09月05日 | 雑感・愚見
いつしか、大人のような振る舞いをするようになって、
また、それを周りから思われ、求められ、
そして、それが嫌だという訳ではないけれど、

そんな時間が多く流れていく内に、
そんな自分でいる事が当たり前と過ごしている内に、
もう一人の大切な自分が忘れ去られているような気がする。

大人とは、何だろう。
子供の自分に、経験の数だけ、学んだ数だけ、年輪をまとっていくだけ、
その中心には、あの頃と変わらない子供の自分が今も存在する。

無手勝流、我儘、嫌なものは嫌だと叫ぶ事が出来た自分。
欲しいものは欲しいと、駄々をこねて大人たちを困らせた自分。
悲しい時には、我慢何かせずに思いっきり泣いて、
腹が立った時には、自分が良いも悪いもお構いなしに怒っていた自分。
怖い時には怖いと、頼りたい時には頼り、甘えたい時には甘え、

見栄や、プライドという言葉と遥か遠い所に存在していた頃の自分が、
間違いなく、今も自分の心の真ん中に存在している。

子供みたい、子供じゃないんだから。大人のくせに。
いつから、子供の自分を否定するようになったんだろうか。
いつから、子供の自分の存在から目をそむけるようになったんだろう。

時には子供のように、
時には心の奥に今もいる自分のままに、気持ちのまま、感情のまま、
心自由に、心素直になってあげて欲しい。

多くの身にまとったものを脱ぎ捨てて、理屈も常識も忘れて、
時には、心の奥の真ん中にいる自分に外の空気を吸わせてやって欲しい。

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