大分時間が経ってしまいました…
2月5日に放映された時代劇「剣客商売スペシャル 道場破り」の感想です。
まず、「道場破り」というタイトルがすてきです。
わくわくしてきます。
物語は…
老中・田沼意次(平幹二朗)と料亭「不二楼」で酒を酌み交わす秋山小兵衛(藤田まこと)。
その後、小兵衛はまき割りの音に誘われて出た裏庭で
貧しい身なりをした浪人が黙々と仕事をしているのに目を止める。
男は、鷲巣見(わしずみ)平助(中村梅雀)という少々変わった名前だった。
店の者の話では、一年前くらいから神社に住み込みで働いており、
近所の人々に「先生」と呼ばれて慕われているという。
平助と言葉を交わした小兵衛は、その人柄の良さと剣の腕前を察した。
さて、大治郎夫妻と懇意な大工の政吉(本田大輔)とおしの(星野真里)の夫婦は、
政吉の長患いのために、悪徳医師と高利貸しまがいの薬種問屋に多額の借金をしている。
窮地に陥ったおしのを助けるため、鷲巣見は道場破りで金を稼ぐ。
が、平助の道場破りで面子を潰された大場道場の主・大場治左衛門(西田健)は激怒し…
冒頭、田沼と小兵衛の酒の席で、どちらにとっても孫にあたる大治郎(山口馬木也)の息子の話になると、二人で「いいおじいちゃん」ぷりを発揮します。
時代劇では悪役の事が多いような気がする田沼意次ですが、この場面ほのぼのしました。
間宮道場へ道場破りに訪れた鷲巣見を、たまたま居合わせた大治郎が迎え撃つシーン。
迫真の立ち合いで、思わず手に汗を握りました。
大治郎の剣筋を見極めて潔く負けを認める鷲巣見も格好いい!
この後も鷲巣見は方々の道場を回る訳ですがいわゆる「道場破り」の作法(?)が面白かったです。
これは強そうだと思ったら、さり気なく足代(?)を渡してお引き取りを願うのですね。
ちゃんとした道場の対応はスマートでした。
剣客側もこれで生活が成り立つのですから、日本的な様式美と言いましょうか。
その点、旗本の子弟も弟子に多く抱える大場道場は駄目でしたね~。
最後、大治郎が大場道場に乗り込む前に義父の田沼に挨拶するシーンがありました。
旗本の子弟が多い道場なので、何か問題が起きるかもしれないと告げる大治郎に、ドンと全てを引き受ける田沼も男らしかったです。
この後、道場主の大場に何かしらのお咎めがあったのか否かが気になるところです。
鷲巣見の名前の由来も興味深い。
剣の道を究めるために剣客として生きた男の生き様が、心に沁み入るドラマでした。
ところで前回も気になったのですが、
大治郎夫妻の息子は、「やんちゃ」過ぎではないでしょうか。
柿の木から落ちた住み込みの門弟・飯田灸太郎を木刀で打つなんて、あの大治郎と三冬さんの子供とは思えない狼藉ぶり…
2月5日に放映された時代劇「剣客商売スペシャル 道場破り」の感想です。
まず、「道場破り」というタイトルがすてきです。
わくわくしてきます。
物語は…
老中・田沼意次(平幹二朗)と料亭「不二楼」で酒を酌み交わす秋山小兵衛(藤田まこと)。
その後、小兵衛はまき割りの音に誘われて出た裏庭で
貧しい身なりをした浪人が黙々と仕事をしているのに目を止める。
男は、鷲巣見(わしずみ)平助(中村梅雀)という少々変わった名前だった。
店の者の話では、一年前くらいから神社に住み込みで働いており、
近所の人々に「先生」と呼ばれて慕われているという。
平助と言葉を交わした小兵衛は、その人柄の良さと剣の腕前を察した。
さて、大治郎夫妻と懇意な大工の政吉(本田大輔)とおしの(星野真里)の夫婦は、
政吉の長患いのために、悪徳医師と高利貸しまがいの薬種問屋に多額の借金をしている。
窮地に陥ったおしのを助けるため、鷲巣見は道場破りで金を稼ぐ。
が、平助の道場破りで面子を潰された大場道場の主・大場治左衛門(西田健)は激怒し…
冒頭、田沼と小兵衛の酒の席で、どちらにとっても孫にあたる大治郎(山口馬木也)の息子の話になると、二人で「いいおじいちゃん」ぷりを発揮します。
時代劇では悪役の事が多いような気がする田沼意次ですが、この場面ほのぼのしました。
間宮道場へ道場破りに訪れた鷲巣見を、たまたま居合わせた大治郎が迎え撃つシーン。
迫真の立ち合いで、思わず手に汗を握りました。
大治郎の剣筋を見極めて潔く負けを認める鷲巣見も格好いい!
この後も鷲巣見は方々の道場を回る訳ですがいわゆる「道場破り」の作法(?)が面白かったです。
これは強そうだと思ったら、さり気なく足代(?)を渡してお引き取りを願うのですね。
ちゃんとした道場の対応はスマートでした。
剣客側もこれで生活が成り立つのですから、日本的な様式美と言いましょうか。
その点、旗本の子弟も弟子に多く抱える大場道場は駄目でしたね~。
最後、大治郎が大場道場に乗り込む前に義父の田沼に挨拶するシーンがありました。
旗本の子弟が多い道場なので、何か問題が起きるかもしれないと告げる大治郎に、ドンと全てを引き受ける田沼も男らしかったです。
この後、道場主の大場に何かしらのお咎めがあったのか否かが気になるところです。
鷲巣見の名前の由来も興味深い。
剣の道を究めるために剣客として生きた男の生き様が、心に沁み入るドラマでした。
ところで前回も気になったのですが、
大治郎夫妻の息子は、「やんちゃ」過ぎではないでしょうか。
柿の木から落ちた住み込みの門弟・飯田灸太郎を木刀で打つなんて、あの大治郎と三冬さんの子供とは思えない狼藉ぶり…