
四国霊場八十八カ所の六十七番から六十六番札所を訪ねた。今日は西讃で、香川県最後の2ケ所となる。
・六十七番札所:大興寺
香川県に住みながら、行ったことの無いお寺の一つである。名前も初めて聞くし、勿論場所も知らない。今日ばかりは、いつも逆らってばかりのカーナビに素直に従って辿り着いた。仁王門を入ると行き成り、樹齢およそ1200年のカヤの木と樹齢700年余の大クスの木が出迎えてくれる。どっしりと腰を下ろした姿は、人間のちっぽけさを嘲笑っているようだ。階段を登り詰めると正面に本堂、左奥に弘法大師堂、右奥に天台大師堂があり、大師堂が二つあるのは初めてのパターンだ。また本堂の向って左側が納経所になっているのも、今までにはなかった。
・六十六番札所:雲辺寺
逆廻りの場合は香川県最後の札所となる、雲辺寺。実は、お寺は徳島県に位置する。四国霊場のうち最も高い標高911メートル、四国山脈の山頂近くにある霊場で「遍路ころがし」と呼ばれる難所であったが、現在はロープウェイで一気に駆け上がる。展望台から見下ろす山々は、まるでグーグルアースを見ているようだ。山頂駅からお寺までの間には、色んな石像が数多く置かれている。これだけあれば、一寸薄気味悪い気がする。
仁王門を潜ると本堂へと参道が導いてくれる。脇には「おたのみなす」と言って穴の開いた大きなナスと、その奥にイスになった小さなナスがある。大きなナスの穴を願い事を想いながら通り、小さなナスに座って祈れば願いが叶うと云われている。勿論しっかりとお願いをしてきた。下りのロープウェイからは沈む夕日が差し込んでいるのが見えた。もうすぐ冬至で一番昼間が短くなる。早く帰ることにしよう。
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