小さな庭の花日記

つるバラを中心に宿根草や山野草を植えてナチュラルな庭作りをしながら、DIYでパーゴラやサンルームを設けて楽しんでいます。

夏が来ると。。。

2012-08-19 | だんなブログ
久しぶりのだんなブログです。

お盆も過ぎて、少しずつ秋に向かっていくのでしょうが、まだまだ暑い日が続いています。
体調管理には気をつけて、夏を乗り切っていきたいものですね。

わたしは毎年この時期になると思い出して、そしてまた観たくなる映画があります。
遥かむかし(汗)東京で一人暮らしをしていた頃、レンタルビデオで借りて観た『異人たちとの夏』という映画です。



異人。これは、赤い靴の歌詞に出てくる外人さんの事ではなく、この世の人ではない存在、すでにあの世に行った人達
と言ったらいいでしょうか?映画をご覧になった方にとって、それぞれ感じ方が違うかもしれませんが・・・

風間杜夫さん演じる主人公が、ある年の夏に生まれ育った浅草で28年前に亡くなったはずの両親に再会する。。。
自分が12歳の時に亡くなったはずの、自分より若い両親との邂逅に最初は疑念をいだきながらも、両親が暮らす?
アパートに通いながら、あの時にできなかった親子の交流を深めていくんですね。

異人としての父親役は、現在NHKの朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で梅ちゃんの嫁ぎ先のお父さん役として
下町気質で人情味のある江戸っ子親父を好演されている、片岡鶴太郎さんです。
梅ちゃん先生で鶴太郎さんの演技を見た時に、真っ先に『異人たちとの夏』を想い出しました。
同じ位の時代背景で東京の下町が舞台となっている事だとか、鶴太郎さん演じるお父さんが、かたや寿司職人で
かたや機械工場の職人さんという事など、共通点が多いんですよね。

おっと!話しを本筋に戻しますが、すでに両親よりも年上になってしまった主人公ですが、秋吉久美子さん演じる
母親はなにくれとなく主人公の世話を焼き、父親はキャッチボールに主人公を誘います。

東京に上京して一人暮らしを始めてから、あらためて両親のありがたさやあたたかさを感じていた事もあって
そんな何気ない光景が、自分のことと重なり不覚にも涙しながら観た覚えがあります。

ネタバレになるといけないので詳しいストーリーは割愛しますが、親子ですき焼きを食べながらの別れのシーン
での主人公のセリフは、誰でも大なり小なり自分の気持ちと重ね合わせる部分があるのではないでしょうか。
同じ場面で、母親役の秋吉さんは「お前の事を誇りに思ってるよ」と少しさびしそうな笑顔で消えていきます。

私事ですが、先月にわたしの母親を見送りました。寝たきりの病床からでも最後まで家族の心配をしてくれた
母親ですが、これからはあの世から見守ってくれるでしょう。
そんな母親に、誇りとまではいかないまでも、生前よりも心配をかける訳にはいかないように生きていかねば
・・・と思ったりもしています。

日本では、盆暮れ。。。と言いますが、お盆というのは年末年始と並んで日本人にとっては、自分のルーツとなる
御先祖様を我が家に迎える大切な時期ですよね。

今年のお盆はわたしたち夫婦にとって、祖先や亡くなった母親、また長年連れ添った母親を見送った父親に対して
また、わたしの両親の介護について理解をしてくれ応援してくれた妻のご両親に対して、いつにも増して想いを寄せ
ながら過ごしたお盆になりました。

去るものは日々に疎しと言いますが、毎日の生活の中で少しずつ考える時間が少なくなるかもしれません。
そんな私たちの事を変わらずに見守ってくれている存在が確かにあるいうことを、お盆という時期は想い出させて
くれるのでしょうし、そんな時期にこそ観たい映画だとあらためて感じたこの夏でした。