桃山時代から江戸時代初期の斑唐津茶碗です。
古色を帯びた斑釉が織りなす景色が美しい、味わい深い器です。
斑釉の輝きは、古唐津の野趣に富んだ荒々しさの中にも、華やかさを感じさせます。
口辺から見込みへと、内側の黒釉の上を流れ落ちる斑釉の景色もダイナミックです。
器は、ふくよかな下膨れの形で、側面のシルエットが口辺から高台へと、美しい曲線を描いています。しっくりと手に収まり、口当たりも良く、茶も滑らかに口に運べます。
変化に富む見所の多い器で、作陶した職人と長い年月が作り出した美が、楽しめる茶碗です。
※参照画像「古唐津 下」 水町和三郎 出光美術館 P38の「18 斑唐津茶碗」と同手の茶碗です。出品した茶碗の「斑唐津茶碗」という名称は、同著に準じました。
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