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ダンジーブログ

癌性リンパ管症

2006-06-13 | 医療・病気・いのち
 癌の末期には、呼吸困難が出現してくることがある。

 肺の転移巣が気管に影響を及ぼしている場合、胸水が貯留している場合、いわゆる悪疫質による場合その他があるが、癌性リンパ管症による場合もある。

 肺のリンパ管に癌細胞が広がり、酸素を十分に血液中に取り込めなくなった状態である。吸入療法や、理学療法、薬物療法、酸素投与などで対応するが、原因である癌細胞の増殖をコントロールできなくなっている場合が多く、症状を払拭することは困難である。

 痛みと同様、息苦しさは主観的なものであり、医療者はその訴えをきちっと受け止め、少しでも症状を緩和する努力をしなければならない。

 終わりのない息苦しさとともに夜を過ごすくらいなら、眠らせて欲しいと思うかもしれない。

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