左右2個ある腎臓でできた尿は、尿管という管を通って膀胱に流れ込み、そこにたまれば尿意を催し、排尿することになります。
胃癌再発で最も多いのは腹膜再発ですが、お腹の中の後ろ側を覆っている後腹膜へも当然拡がっていきます。そして後腹膜の後ろを通っている尿管を巻き込むことも少なくありません。すると尿の流れが悪くなり、さらには堰き止められ、腎臓が腫れてしまいます。この状態を水腎症と言います。
これが左右両方に起こると腎機能が落ちてきてしまいますので、尿管ステントという尿管の内腔を確保する管を、腎臓と膀胱の間に留置することがあります。その管が入らないときには、直接背中から腎臓に管(腎盂カテーテル)を入れることもあります。
でもここまで来ると、癌もかなり末期に近く、実際にそのような体に負担をかける処置をした方が良いかどうか、迷うことも多いものです。
何がその人にとってより快適かを中心にして、何をするか、あるいは何をしないかを決断していかなければならない時期です。
そのうち死ぬのだと思いながら、最後は腎臓かな・・・となんとなく思い書き込ませて頂いたのです。
まだ元気なのですが、先生、御心配して頂いて、嬉しかったです・・・。
尿管カテーテルは、腎盂(腎臓からの出口)と膀胱の間をつなぐように入れることがほとんどで、体の外には出ません。
尿管カテーテルが入らない状態になっていると、腎盂カテーテルになります。腎盂カテーテルは背中側から直接管を入れるので、背中から管が出た状態になります。生活の面では不便です。
よく相談して、最善の策を見つけて欲しいと思います。
泌尿器科の先生に入れて頂きます。
硬膜外麻酔などをした上で入れることが多いので、痛みの心配はあまり無いと思います。
尿管が極端に狭かったり、狭くなっている距離が長かったりすると、入らないこともあります。また、感染の危険から平均3ヶ月に1回ほど入れ替えが必要になります。