卵子に鞭打つ

ミトコンドリアは細胞内小器官

プロテオバクテリアという細菌の中のある種のものが
進化の過程で真核細胞内に入り込み
共生関係が成立してミトコンドリアになったと言われている

このミトコンドリアのおかげで
私たちは酸素を取り込み
活動エネルギーを得ることができる



そんなミトコンドリアを
母親の卵巣から採取し
体外受精の際に卵子に精子と共に注入する
などということが実施されたらしい

この方法で
４人の女性から５人の健康な子どもが生まれた
とニュースで知った

この方法が
受精自体や受精卵の成熟を助けたのかどうかは疑問だが
エネルギー産生という意味では
燃焼機関を増設したことになるのだろう

なんだか卵子に鞭打ち
無理やり頑張らせているような感じがして
どうもやりきれない

分裂した細胞内のミトコンドリア数は
通常に戻るだろうと推測するが
もし多いままで推移していくのだとしたら
早く燃え尽きてしまいそうな気がする

いずれにしろ生まれてきた子供たちが
成長過程でなんだかんだと無理強いされ
頑張れがんばれとしりをたたかれ続ける
などと言うことにはならないよう
祈るばかりだ