新銀行東京の融資の前に一言

桜咲く季節に、暗い話題は避けようと思ったのだけれど、どうしても書いておかなくちゃと思って、がんばって書きます。このニュース。

■新銀行東京400億円追加出資が成立
約１０００億円の累積赤字を抱える新銀行東京への４００億円追加出資案は２８日、東京都議会本会議で記名投票により採決され、自民、公明両党の賛成６７、民主、共産などの反対５５で可決、成立した。

先日、TBSラジオのデイキャッチで経済ジャーナリストでノンフィクション作家の町田徹氏のリポートをを聞いてびっくりしたんです。
町田氏が、新銀行東京に関して改めてきちんと調べたら、とんでもないことがわかったのだそうです。

東京都がこの新銀行東京に融資するに当たって、その前に外資系の銀行が５００億円融資するという話が進んでいた。それで、そこに都の税金４００億をプラスすれば、何とかなるっていうのが本当の話だった。
ところがその外資の銀行は、いろいろ調べたら、問題ありということで、融資を断ってきた。前提の５００億があっての４００億だったのに、その前提が消えてしまったのだ。そして前提が消えたのに、都が４００億円補てんする話が一人歩きしだした。
自公の議員さんたちは、その事情を知らないのだという。
町田氏も調べて驚いたという。そんな話はどこからも伝わってこないから。

都知事はメンツや男気にこだわりすぎて、後にひけないタイプの方のようです。
もう決まったことだって言うけど、負けるとわかっているのに都民のお金を犠牲にしてもいいのでしょうか？
今の時点で引きかえす選択だって「あり」ですよ。石原さん！
勇気を持って、プライドを捨てたとき、人はフォースからパワーの領域に踏み込めるのです。