2019年度国際交流基金賞受賞者 谷川 俊太郎(詩人)
「人の成長は 木の年輪のようなもの。
中心には 生まれたばかりの自分
一番外側には 現在の自分がいる。
誰の中にも 幼児がいるんです」
谷川俊太郎さんが国際交流基金賞受賞 「翻訳者に感謝」 |好書好日(朝日新聞)
いつも自然体の谷川俊太郎さんの詩、言葉遊びの楽しさ、ユーモラスでもあり、死の淵がすぐそばにあるように、ちょっとこわかったり、ドキッとしたり、いろいろな意味で惹かれます。
今年元旦の東京新聞に、上記記事の取材で子どもの視点で書かれた詩について問われ、
それらは「自分の内部の子ども」が書いているという答えに続いて言われたのが上記の言葉。
何でもないコメントも、詩みたいに出てくるのですね。
今の自分も過去の自分も全部自分の中にある。
木は成長過程で、傷がついたり、強風に折れそうになったり、
そんなこんなは年輪の中に全部刻まれながら
だんだん太く大きくなってきた。
自分の奥の真ん中に、幼い頃の自分がいる。
普段の記憶の中には消えてしまったとしても
ふとしたときに、思い出して、
良くも悪くも いたたまれない気持ちになる時もある。
中心には 生まれたばかりの自分
一番外側には 現在の自分
なるほど。。。
谷川さん、ずっとずっと ずっと生きてて。