ついこの間、東京新聞で、坂本龍一さんのメッセージ、日本の原発回帰と明治神宮外苑再開発への疑問を伝えた記事を、読んだばかりという印象がありました。
今思えば、坂本さんが東京新聞に託した日本人への遺言だったんじゃないか、と、そんな気がしてなりません。
こちらも
「大切な故郷、東京が美しく魅力的な場所であってほしい」坂本龍一さんインタビュー詳報:東京新聞 TOKYO Web
(抜粋)
反対ありきで運動したいわけではありません。生物多様性や自然環境を保全しながらの持続可能な開発はあり得ると思います。ただ現在予定されている開発案は、近視眼的な既得権者のためのものとしか思えません。
青山通りを歩いたり、車で走っていると、あの場所はオアシスのようです。空が広がり、大きな樹木が都市の中にありうる自然の豊かな姿を見せてくれています。目先の利益のみに着目するならスクラップ&ビルドでどんどん建て替えることで短期的にはカネの循環を生みます。でも私はそんな場所に住んでいたくはない。
100年たっても変わらずに歩ける街の姿を残せないものか。パリやローマはそのような都市で、観光資源としての大きな魅力があります。都市が長い年月をかけて獲得する風景を維持する。都市の中で自然環境を守ることは可能ではないかと考えています。
ーーーーーーーーーーーーーー
(抜粋)
反対ありきで運動したいわけではありません。生物多様性や自然環境を保全しながらの持続可能な開発はあり得ると思います。ただ現在予定されている開発案は、近視眼的な既得権者のためのものとしか思えません。
青山通りを歩いたり、車で走っていると、あの場所はオアシスのようです。空が広がり、大きな樹木が都市の中にありうる自然の豊かな姿を見せてくれています。目先の利益のみに着目するならスクラップ&ビルドでどんどん建て替えることで短期的にはカネの循環を生みます。でも私はそんな場所に住んでいたくはない。
100年たっても変わらずに歩ける街の姿を残せないものか。パリやローマはそのような都市で、観光資源としての大きな魅力があります。都市が長い年月をかけて獲得する風景を維持する。都市の中で自然環境を守ることは可能ではないかと考えています。
ーーーーーーーーーーーーーー
私自身、環境問題に気づいてから、無力感にさいなまれながらも、坂本さんの行動にはずっと励まされていました。
このところ有名人の訃報が続きますが、この訃報は私には、ちょっときつかったです。
おこがましいとは思いますが、勝手に同志だと思っていたので・・。
この時代の行く末を、最期まで見届けたかったのではありませんか。残念です。
この地球の命が、地球環境がこれ以上壊れていかないように、どうかあちら側から応援していただきたいです。
闘病の苦しいさなかでも、ぎりぎりまで、言葉を残してくださってありがとうございます。
心よりご冥福をお祈りいたします。
★関連記事
「使用済み核燃料の捨て場所もない地震国に原発は建ててはいけなかった」日本全体、思い知らされ、脱原発の気運の高まった2011年6月20日・・・あの頃の記事です。
↓