花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「スリジエセンター 1991」 海堂 尊

2012-11-10 15:01:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


「ブラックペアン1998」「ブレイズメス 1990」と本作でバブル三部作らしい・・・
過去二作の感想は・・・
http://moon.ap.teacup.com/hanao/1002.html
http://moon.ap.teacup.com/hanao/2593.html



モナコより舞い降りた天才外科医天城と、彼に振り回されながらも徐々に傾倒していく若手外科医の世良。病院長佐伯と天城がぶち上げた心臓外科手術に特化した「スリジエハートセンター」の設立と、影で蠢く院内政治・・・それぞれの正義がぶつかりバブルの終焉とともに東城大学病院に不穏な改革の影?天城と世良の行く末は・・・そんなですか?


海堂尊の小説の壮大な世界観のピースがここでまたバチッと埋まります。バチスタシリーズでもお馴染みの高階病院長(ここでは講師)の黒さが爆発・・・ピュアであったが故最後はもろかった天城の美しさが悲しく・・・ラストは結構ジーンとして・・・黒崎教授もなんかキレがない分、実は良い奴だし。ここでは端役ながら速水も存在をアピールしだし・・・いやあ・・・なんつうか良かったですよ!!ただもうあまりに海堂世界の全貌が複雑になって、記憶の薄い部分もあり・・・何が何だかってのはあるが・・・すべての作品をあらすじを網羅したダイジェスト版とかね・・・・欲しいっす。


非常に面白かったです。

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