両親から虐待を受ける中2の少女、沙耶。先日電話をしたからか、児童相談所の職員を名乗る渡辺と言う男に声を掛けられ、車に乗せられ施設へ・・・と思いついたのは民家。そして沙耶は拘束される。渡辺は誘拐犯だった・・・のだが、何か様子がおかしい。渡辺は両親よりずっと優しい。と言うか至れり尽くせり?沙耶は人生で一番幸せな時間を誘拐犯と過ごす・・・渡辺が「警察を通じて」沙耶の両親に請求した金額は2000万円。それを受けた警察と、娘が可愛くない沙耶の両親は果たしてどう動くのか・・・そして渡辺の優しさが止まらない中、沙耶は彼が本当の父親なのでは無いかと疑いだし・・・どうなる???と言うお話。
読み易く、読みごたえもあり、かつ好みで昨夜一気読み。いい話です。愛ですね。熱い刑事たちや、沙耶の両親の人でなしっぷりもなかなか良いスパイス。細かいところでは、前夜の沙耶との言い合いにやや腹を立てた翌朝の渡辺のツンデレっぷりが素敵です。「その朝食も、本当はビタミンが全く足りていない!」<==ツボりましたww 後女子刑事の相良、良いですね。どこかでまた会いたい。物語の筋・・・ミステリィとしての構成も、最後の〆もなかなか好みでした。楽しく読みました。
非常に面白かったです。
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