花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「僕の小規模な奇跡」 入間 人間 

2011-02-13 18:23:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


余命・・・1~2ヶ月。不治の病で「ああもう奇跡も起こらんな」と言う瀬戸際まで来た二十歳の青年。せっかくなので遣り残したことを片付けようと、好きだった女性に告白に・・・もう主婦なんだが・・・途中、通り魔に合い左腕をナイフで刺されながらも、靴屋のワゴンに山積みされた靴で撃退。んできっちり告白を済ませて姿を消す・・・それから20年、とある兄妹のお話。兄は一目ぼれした大学の同級生にひたすら告白を続け「公認ストーカー」としてめでたく付きまとうことを許され?妹は引きこもり生活を抜け出した後の靴屋のバイトで、毎日靴を買って帰る「ハンサム星から来たハンサム丸」とお近づきになり?そんな二組の微妙な男女関係は果たしてどこへ向かう・・・・とか言うお話だったと思います。

作者の名前は「にんげん にんげん」では無く「いるま ひとま」と読むらしい。最近映画化された「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の原作小説の作者らしい。んで、ライトノベルの人らしい。と言うことはこれもライトノベルというやつですか?定義が良くわからんのだが・・・そんなことはさておいて、ひたすら馬鹿っぽいコメディーは三木聡と宮藤 官九郎の映画をミックスしたみたいだなあ・・・とか個人的な感想も起き上がりつつ、とりあえずはかなり楽しかった。後に残るのはな~んの意味も無くただただ爽快感と言うのが潔い。ライトノベルって面白いのか?おっさんが読んでも良いのか?馬鹿でポジティブな兄が特に秀逸です。「嘘つき・・」も機会があれば・・・どうするか?

面白かったです。

2011.0221追記:あ・・・人間人間じゃなくて入間人間だったのね・・・

「KIRICO@シブヤ」 牧村 一人

2011-02-12 20:37:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


三年前=2007年の渋谷センター街、突然人ごみに突っ込んできたワゴン車・・・降りてきた男はコンバットナイフと鉈を振り回し無差別殺人を・・・そして2010年、空手家女子高生の宇佐美希莉子は、元刑事のもう一人の「キリコ」と偶然出会い・・・3年前の事件の落とした影に寄り添うように渋谷で行動する若者たちの連鎖に巻き込まれ・・・トラウマを抱える少女=和美と行きがかり上友人に?・・・んで、ひっつき虫のようにべたついてくる「ゆる女」のゆう香と共に立ち上がる・・・???そんなお話。


誉田哲也を連想してしまうのは・・・設定もそうだが、希莉子のキャラが磯山香織と若干オーバーラップした故か・・・ささくれ武士道よりは、実は正義の味方なツンデレキャラではあるが・・・ともかく、とりあえず空手女子大活躍の活劇。味わい深い周りを固めるキャラ達をきっちり動かしながらも、おいしいところはすべて主人公に回収させるあたりが王道の活劇です。ボリュームは結構あるけど、割と一気にドキドキハラハラたまにジーンで読みきれました。

非常に面白かったです。




大人になってから雪はただうざいだけの存在に成り下がった・・・

2011-02-11 23:03:00 | 食い物の話とか
いつも以上に行動範囲は狭くなるし、なんか暖房利いてるはずの室内に居ても身体の芯が痺れるように冷えるのだった・・・

お昼は小樽食堂

チキンステーキ定食=880円。ステーキっつうよりは蒸し鶏と照り焼きの中間な感じ。焼きによる香ばしさとかパリパリ感が無かったのが残念だが・・・まあチキン好きなのでOK。


晩飯は一番近いところという事で・・・ならもう大桜しかなく、3年間で3度しか行ってなかったのが、一週間で2度目。携帯忘れに付き画像は無いがチャーシュー麺大=1060円を。そうか・・・家系はスープ飲まなきゃ良いんだな・・・とそんな納得を。スープはおおむね残して、それならラーメンと思わなければそれなりに美味い食い物・・・か???なんか間違ってる気はするが・・・


本日のBGM

割とJAZZ目を継続・・・雪でテンション上がらぬので程よいが、明日はどFunkに切り替えようかなと少しだけ。

そんな感じで3連休初日終了。なんか寒いです。

「せきれい荘のタマル」 越谷 オサム

2011-02-11 22:48:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


大学に入学し、一人暮らしを始めたら隣人は同じサークルのあまりに強烈な先輩だった・・・その名は「タマル」。善意の人にして、スーパーマイペースな突貫野郎、人の心は慮るのに空気は読めない?そんなタマルに巻き込まれた寿史は、サークル内のあんなこんなゴタゴタから、さらにはもっととんでもない事件の渦中へ・・・んで恋の行方も???どーなる???そんなお話。

なかなか爽快な青春物で・・・細かいところだけど「臨時の全体会議」での部長・副部長の立候補者を募る際「すべての二、三年生が手を挙げた」のくだりとかなぜか好き。かかわりたくないはずだった男にみな感化され「タマルめいていく・・・」が、それでもな瞬間で・・・意味不明と思いますが。実直馬鹿者の活劇青春物としてきちんと楽しめます。

面白かったです。




「アー・ユー・テディ?」 加藤 実秋

2011-02-11 17:39:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ


最近お気に入りのキーワードは「ほっこり」、自分の生まれた街=所沢にはどうも納得が行かない・・・何がトトロの里だと・・・そんなお洒落好きな和子。フリマで出会った「あみぐるみ」のクマを購入し家に持ち帰ると・・・クマが話しかけてくる?おっさん?なんでも自分は事件を追ってる、崖から突き落とされ志半ばで死んだ刑事だと言うが・・・そんなクマに憑依した刑事によって、和子はいやいやながらも、その事件の真相究明に乗り出すことになる・・・そんなお話。

ポップで軽く、間抜けと人情に彩られたミステリィ仕立てのファンタジーコメディー・・・と言う感じですか?「ギャップ萌え」と言うのは・・・きっとこう言う事ではない・・・が、ギャップの使い方の上手さとポップさはこの人の作品らしい。各登場人物の馬鹿っぽさも、ドタバタがんばり成長(?)してく様も、肩肘張ってない分軽く楽しめます。さらっと軽く読むには非常にいい感じです。

面白かったです。