▲某有名観光地兼ロケ地
チマチマとしているお寺巡り。期間限定のものだが、コロナ禍でいつの間にか期間延長となっていた。
今回は最寄り駅からちょっと遠い寺も少なくなく、バス便も不便極まりない場所であり、また雨も降っていたので、タクシーを何回か利用した。
最初のお寺へは駅からタクシーでGO! 途中からの山道が寺自身が切り開いた私道のようで、通行料を別途納める。それでも道が狭く、途中下ってくる車との行き違いがなかなかスリル満点だった。
駐車場から即寺ではなく、20以上ある道しるべをたどって上る。眼下に見える田園地帯は、雨か霧かで霞んでいる。そういえば、梅雨に入ったというニュースを出発前に見ていた。
▲1日目最初のお寺は霧の向こう
早々に納経してご朱印をいただき、駐車場へ。待っていてくれたタクシーに乗り、同じ道を下って駅へ。
電車移動して宿を取った駅で降りる。ここもタクシーで移動。本堂の一段下まで一気に上がる。早々にお参りを済ませ下山する。木々の間からいい眺めが広がっていた。晴れていればさぞや絶景であっただろう。
今日はこの2寺の予定のみ。上ってきた道とは違う、古い道を歩いて下りていくことにした。
▲2つ目のお寺は雨上がりだが、石段が濡れている
車寄せのところから長い石段を下りていく。最初の内はまだ普通の石段だったのだが、だんだんと石段が崩れてきていて、石段の石そのものも雨に濡れて滑りやすかったり傾いていたりと、かなり神経を使う。もうこの後は急がなくていいからとゆっくりゆっくり下りていくのだが、それでも2度ほど滑って転んだ。幸いけがとかはなかったが、転ぶことでの恐怖感は増す。よりぎこちない動きとなって800段以上の石段を下り切った。
この時点で予定より少し早く着いたので、ホテルへ行く前にちょっと観光も。
▲ラストオーダー前に滑り込みセーフ。めっちゃうまかった!! 日曜日なのに空いていた。もちろん名物の洋菓子も和菓子も買った。
ホテルにチェックイン。毎度おなじみビジネスホテルである。チェーン系ではない。風呂って、寝る。
翌朝、朝食を食べて(自分以外全員工事関係者だった)、チェックアウト。本日の目的地へ移動。
2日目の最初の寺は、月に1回のこの日にだけ無料送迎バスがあると知ったので、この日に合わせての旅行日程だったりする(基本公共交通手段がない)。
当日、バス乗り場が分からなくてウロウロしたけれど、白衣を着た人が並んでおられていい目印になった。そのグループには輪袈裟をつけた先達さんがいたから団体なんだと察する。
バスに乗ってお寺へGO!結構走って山の上へ。普通の大型路線バスで、細い山のくねくね道を上っていく。この日も雨で、標高を上げるにしたがって、車窓がまた白くなっていく。
▲2日目も雨の中参拝
到着した駐車場には結構自家用車が。この日の特別法要が目当てなのだろう。自分もそちらが気になったが、下りの送迎バスの時間的に長居はできず、お参り後は走ってバスに戻る始末。
送迎バス、行きは山の寺へ直通なのだが、帰りはもう一つの寺の前を通るルートになっており、そこで途中下車ができるというもの。下りバスに乗った自分を含む4名は、皆そこで降りた。赤の他人だけど、目的は同じだからな…。
▲ここに来るのは中学生以来。確かこれは国宝だったような記憶
修学旅行以来のこの寺、部分的にしか覚えておらず、中坊では興味もほとんどなかったことだろう。この年齢になれば経験値も増え、興味もわくが、何しろ雨が降っている。そして雨に濡れた石の階段。昨日の転倒ですっかりビビっていて、一歩一歩慎重に歩く。
本堂で納経して、休憩所で一息ついて駅に向かう。
平日だからかもしれないが、駅前の門前町もほとんど店を開けておらず、ひっそりとし過ぎ。今もここに修学旅行生は来てるのだろうか…。
着いた駅は始発駅だった。どこでもICカードが使えるのはありがたい。ここから電車で移動。2両編成のかわいらしい電車の車窓を眺めながら10駅ほどに揺られて、下車。そこはあの有名ポイント。
▲下流の人々に「○○の水止めたろか」というポイント
この川沿いに奥の山へ向かう。川の両側には桜が植えられている。桜のころはさぞや賑やかだろう。
▲ここから○○の水は山の中の導水路を通って流れて行く。この扉でも止められるのか!?
水路と別れて山中に入る。目的の観音堂は奥の入り口からとなっており、入山料を払って門をくぐると、またもや長い石段が…。地道に上るだけっす。
お参りを済ませ、観音堂をぐるりと見物し(檜皮葺の構造模型は非常に興味深かった)、ベンチで一休み。境内の売店は閉まっている。
この寺の敷地は広く、本堂はまた別なところにある。そちらに足を向ける。
▲朝ドラファンなら見覚えのある所
▲ここがラストシーン
まぁ、この寺は数々のロケ地になっているから、その看板も要所要所に立っていて、あまりの多さにちょっと笑った。
▲エゴノキの花が落ちて地上の星となる
それにしても出口が分かりにくい寺で(普通とは反対回りだからなんだけれど)、出口が見えた時はホッとした。昼を大幅に過ぎており、お土産屋兼食堂のそばがおいしかったこと…。それにしても本当に観光客はどこにもいないんだな。
駅から再度路面電車に揺られて最後の目的地へ。駅から徒歩30分かかるところで、最後のお参り。帰り道の30分が疲労困憊であった。
そして今回の寺巡りは終了。
駅でビールでも買って電車に乗ろうとしたが、駅構内ではすでにアルコール撤廃済みであったorz
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