▲ワイドスターマイン:5基同時打ち「夕映えのヤシ」紅屋青木煙火店
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日曜日は豊田おいでん祭りのフィナーレとなる花火大会である。ここは協賛席を確保してあるので、あわてる必要はない。11時のチェックアウトギリギリまでホテルでウダウダし(二度寝は至福である)、その後友達の車を駐車場に移動。そこからすぐのところにあるコメダdeコメダる。
▲開幕スターマイン 磯谷煙火店
コーヒー1杯でねばる迷惑な客ではないので、それなりものをオーダー。
とりあえずクリームコーヒーをオーダー。ジョッキ(!)になみなみと入ったアイスコーヒーの上に、ジョッキに負けないぐらいの高さのソフトクリームが乗っている。普通のソフトクリームの1.8倍はあろうかという高さである。
▲「とよたの自慢」挙母煙火・豊田煙火
文字仕掛け、今はあまり見られなくなった気がするが、三河ではまだ健在
午前中とはいえ、結構暑い。
冷房の効いている店内であってもソフトクリームは順調溶けていくので、まずはソフトクリームから攻略。しかし、攻略方法を間違えてしまった。
溶けてきた周りから攻めていたら、コップの縁にのっかているソフトクリーム部分を削ってしまい、結果アイスコーヒーにずぶずぶと沈没していくソフトクリームタワー。質量保存の原則上、沈んだ分の水分(コーヒー)がグラスからあふれてきて、かなりの大惨事となった。
ここに至って、グラスと一緒に出された皿の意味を知る。あ、沈没させる前にこの皿にソフトクリームを移して食えってことね…。てっきり豆※皿かと思っていたよ(笑)
※コメダ珈琲ではドリンクを頼むと自動的に豆菓子が付いてくる
ちなみにソフトクリームは甘すぎず、くどすぎず、その量を食べられるだけの味であった。
▲「トロピカルアイランド」三遠煙火
まったりとおしゃべりをしながら昼食タイム。
人様がサンドイッチをオーダーするのだが、それがね皿の幅いっぱいにサンドイッチが盛られてくるの。ざっと25センチぐらい。元々米食民族なのであんなにいっぱいのパンは食べられない~って思っていたら結構お嬢さんも食べているのね。でもそこに食指は動かず、直径10センチ以上はあろうかというハンバーガーをオーダー第2弾。思ったより重くなくて助かった。
この頃になると店外まで並んでいる人が出てくるようである。
しかし花火は19時過ぎスタート。ここでプレッシャーに負けてはいけない。
▲花火師紹介創作花火「ほたるたちのたわむれ」豊田煙火
実は、店には行った時から気になっていたのだよ、かき氷。
まぁ、今までの流れからして巨大であることは容易に想像つくだろうけれど、まず食器からして間違っている。あれはどう見てもカレー皿だろう!? そこに高さ15センチぐらいの氷の山をこさえて、蜜をかけて持ってくるのである。中にはさらに先ほどの特大ソフトクリームを付けてオーダーするものもおり。もはや一皿で夏祭りモードである。
近隣のテーブルでオーダーされるたび、その巨大さに目が釘付け。一人で食べている人もいるけれど、たいていはシェアして食べているようだ。私は頭がキーンとなるタイプなので遠慮。
それが周りのオーダー第3弾であった。私は普通のカフェオレにしたが…。
▲花火師紹介創作花火「キャンドルナイト」磯谷煙火店
うん、確かにロウソクだ
そうこうしているうちにようやく協賛席開放時間となり、日も傾いてきたのでようやく出陣。
酷暑ではないものの、風が止むと汗がどっとでる。すでにこの頃には大勢の観客が集まりつつあり、土手の裏や道路の端っこにスタンバイしている。
ここの花火は土手の内側の中央部はほぼ協賛席となる。公的な自由席はその左右に設けられている。
協賛席は3カ所から入場できるが、豊田大橋脇のセンターが一番混む。
ここで友達と別れる。席が別なのよね。やや急な階段を下りて橋をくぐって再び階段を上った先が私の席。相変わらず豊田大橋の上にはトイレが鎮座ましましているが、本日の場所からはどうやら画角に入らないので一安心。荷物を置いて、まずは水分補給である。
▲花火紹介創作花火「火花を散らすコマの戦い」田畑煙火店
名古屋の友人は18時目標に来るという。それまでにめし類をキープして食べてって一旦会場の外に出るが、すでに酷い混雑。ソフトドリンクペットボトルが300円ってぼったくりだ~!
わざわざ会場から離れたところで150円のペットボトルを買う。さらにその近くでちらしずしと枝豆ゲット。最近、枝豆率がちょっと高い花火ご飯である。
席に戻って早めの夕食を食べていると、隣の隣で知人が密着取材を受けている。花火界の有名人である。ちなみに隣も私の知り合い、同じ花火鑑賞士である。みんなで花火鑑賞士のお揃いのタオルを首にかけていたら取材の人がそのことに気付いて、こちらにカメラを向けてきた~。
ちょ、ちょっとまて、汗で髪がペッタリしているしデコはデラデラ汗まみれだし…。いくらその辺りに頓着していないからって、それをカメラに残すのはやめてくれ~。
ということで「あさイチ!」でお揃いのタオルを掲げた3名が映ったらそれが私です。まぁあくまで取材対象者は私の知人であるからカットされる可能性大だけどね(8/7の放送が怪しいらしい)。
▲「海底を彩る華々」田畑煙火
そんな騒動の後、友人から「今、駅を出たー」のメール。
お迎え行動に移る。先ほどよりも混雑は酷く、通常駅から10分ちょっとで来れる花火会場入り口まで30分近くかかりそうな感じであった。警備のオジサンも必死。だけど会場のことをよく把握していないので、観客の質問に答えられない残念。友達を待っている間、軽く案内人のようになるおせっかいな私。
別に会場に入ってから場所を確認しても全然問題ない場所なんだけれど、どうも入る前に場所を確認したいという人が多い。そもそもチケットと一緒に席表が付いていなかっただろうか…。
そんな大混雑の中、50センチの距離で電話を寄こしてきた友人と無事ミート。再入場する。
▲「ゴールデンボンバー」三遠煙火
もちろん曲は「女々しくて」でした
そして開幕、打ち上げ開始。この時期19時過ぎといってもかなり明るい。藍色の空の花火は実は大好物なのだが、ここ豊田は少々明るすぎてもったいない感がありあり。
スタートに仕掛けとか手筒とかをまとめて、打ち上げ花火はもうちょっと遅くにしてもいい気がするのだけどね
豊田の花火は、地元の豊田煙火と挙母煙火のほか磯谷煙火、田畑煙火、三遠煙火、太陽堂田村煙火、紅屋青木煙火が打ち上げを担当。かなりの実力者が一堂に集うやたらレベルの高い花火大会と言えよう。そして、いわゆる磯谷ファンが集う花火大会である。
私は磯谷贔屓ではないからそれほど興奮しているわけではないが、やはり磯谷さんの花火は美しいなぁと素直に思う。だけどちょっとでいいのよね。
この辺りは個人的背景がいろいろ人によって異なるから何とも言えないだろうけれどね…。
▲日本煙火芸術協会特別作品 10号「昇小花聖礼花」齋木煙火本店
う、美しい
▲日本煙火芸術協会特別作品 10号「昇曲付松島の夜景」新潟煙火
松島はまだまだ撮るのに修行が必要だな
さらに、日本煙火芸術協会の花火も打ち上げられるので、1発1発もしっかりしており、さらにスターマインも各煙火店さんが切磋琢磨して美しくまとめてくる。
あとはトヨタマネー様様だね。トヨタと社名に入っていなっくても実はグループ会社だったり非常に関連が深かったりして、実は花火スポンサーのトヨタ率はかなり高い。
▲「水面に浮かぶ睡蓮の花」磯谷煙火店
オオダマスキーとしては尺玉はそれほど多くないものの、かなりのレベルのものが見られるのは結構満足度が高い。
尺がないと不機嫌になるのは新潟系花火好きの悪い癖である(笑)
あのね、花火って目で見るだけじゃないのだよ。
目で見る、耳で聞く、鼻で嗅ぐ、腹で感じる…。
耳で聞くって辺りからして既にマニアックなのか!? しかし知人には発車音でどの煙火店さんか分かるというから、次元が違いすぎる。鼻で嗅ぐって、もちろん煙硝の臭いですよ~。そして腹で感じるというのは衝撃波。大玉花火の衝撃波は安全保安距離の外でも相当なもので、体を突き抜けていく。その時、胃の腑に空間を残しておくと腹で感じることができるのだよね。
花火大会だからって浮かれて暴飲暴食はいけないのである。
花火のプログラムには煙火店名が書かれているが、後半になると磯谷率と田村率、青木率が高まる。つまりはそういうことである。
▲「オーシャンブルー光の海へ」田畑煙火
▲パチンコの尺玉「山紫陽花」太陽堂田村煙火店
昨年より明るくなっている
▲パチンコの尺玉「万葉花」磯谷煙火店
みんな光の宝石とか光のオブジェとかが好きだろうけれど、実は私は磯谷花火ではこれが好き
この後の青木さんの尺土星千輪も好きなんだけれど、珍しく失敗玉だったのは残念
▲「天空のコンダクター」磯谷煙火店
▲「光のオブジェ」磯谷煙火店
▲メロディ花火「シルヴィア」磯谷煙火店
光の宝石大盤振る舞い
▲ワイドスターマイン:5基同時打ち「夕映えのヤシ」紅屋青木煙火店
無事に打ち上げ終了~。ナイアガラを見ながら撤収作業である。
気づけば退場口が大混雑。まぁ、私は夜行バスで帰宅するのだが、発車時刻までたっぷり3時間あるからのんびりでいいんだけれどね。
現場を脱出して混雑しているからとちょっと遠回りで帰っているときにポツポツと雨粒が…。本当にそれだけで終わったからよかったけれど、昨日の関東の雷雲が来たのかと一瞬だけ身構える。
駅で友人と別れてネットカフェへ。最近地方地方のネットカフェの会員カードが増えている(笑)。ここで、クールダウンと洗顔歯磨きお着替えを済ませてしばしまったり。日付変更線を越えてからバス乗り場へ向かう。
昨年もなんだけれど、女性専用車なのよね、帰京に使った夜行バス。今年の変更点は、ドライバーも女性であったということ。20代後半ぐらいのごく普通の女性が運転してくれた。途中で起きることもなく、快適なドライブであった。さすがに熟睡とはいかないけれどね。