▲フィナーレより。カラフルな小物牡丹が海面に虹を作る。
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先週の東北花火&紅葉紀行で、ちょっと無理をし過ぎたからか(なにせ、1日7時間も公共交通機関乗りっぱなしだったものなぁ)、この1週間腰痛に襲われていた。20代のころにぎっくり腰をして以来のことである。その時は医者にも行かず3日で治ったが、今度はそうはいかないのは加齢のせいなのか…。
とりあえず、九州の予定でなくてよかったとしか…。
▲初弾から近すぎてはみ出し。
ふじさわ江の島花火大会は今やすっかり秋の花火として定着しつつある。見る方としても、夏の集中期から外してもらえた方が何かとありがたい。とはいえ、10月は3週連続花火で、先週も今週も3カ所以上の花火が重なっているのだが…。
で、今回が3回目の観覧であるが、ここの花火は3回とも見る場所を変えている。今回は江の島側。
多分もうほかに見る場所はないだろうけれど(心当たりはいくつかあるけれど、あまりいい場所とも思えないんだよなぁ。あ、あと有料席か…)
▲突堤からの海に向けての斜め打ち。これね、こっちに近付いてくる感じだから写真撮っている以上に迫力がある。
江の島に渡って、とりあえず様子を見ようと覗いてみたら、まだ結構場所があったのでそのままそこにスタンバイ。午後4時ごろである。すでに海上には台船が鎮座ましましている。
それにしても堤防の先っちょに陣取っている人、怖くないのかなぁ。カメラはともかくも、細かなグッズとか落としそうで怖い(若干高所恐怖症)。
岩場の凹んだところに陣取っている人とかもいて、それもよさそうだよなぁと思いつつ、潮見表をチェック。これから翌朝に向けて緩やかに満ちてくるようだからちょっと遠慮しておく。
こういう岩場のくぼみに体を押し込んで見る人は夜に向けて徐々に増えてきて、あー「親不知子不知」ってこういうところを波が襲うから発生した名称なんだよなぁ、と思う新潟県民。まぁ、ここは外海に向いていないからそういう案件はないだろうけれど…。
▲海上へのポカもの落とし。直前まで縦位置でスタマを撮っていたので、カメラを倒すのが間に合わず…。中途半端にしか撮れなかった。
ここで約2時間待つ。岩場の陰に当たり、波打ち際がすぐそばなので、基本的にひんやりした場所である。腰には温感湿布をビッシリ張っているので問題ないが、念のためにカイロを今シーズン初投入。
岩陰で夕陽は見えないが、空が明らむのは見える。大山や丹沢の山なみはよく見えた。
開始時間には真っ暗になるココ。さすがに海辺で危ないからか、要所には藤沢市の消防団員が立って見張ってくれる。
▲有料席正面で上がるスターマイン
打ち上げ開始。カウントダウンとともに上がった花火が、思った以上に近い! 初っ端からは見出し~。
いやね、腰が痛いから少しでも装備を軽くしようと軽いレンズを持ってきていたのよ。デコッパチくん(個人的最大広角)は重いからお留守番。なにせ軽い三脚が先日の大曲で石突ゴムを紛失しちゃったから、そちらも今日は少し重いのである(とはいえ旅行用の軽量タイプ)。
だけど、さすがにこれは失敗。
それに結構打ち上げ場所に近く、斜め打ちに至ってはこちらに向かって打ち込まれてくるような感じなので、見る向きが忙しい。有料席前のワイドスタマを撮っていたら、左に離れた台船から大型花火の裏打ちが始まるし…(有料席からだとちょうどよく見えるのかな)。
と、右往左往しながらの撮影。
あー昔、柏崎の最前線でもそんな忙しいことあったなぁ…。
ということで、早くもリベンジ決定なのであるが、そこはそれで何とか追いつこうと努力(そして敗戦)をする。
▲海面に反射する花火が華やかさを増すスタマ。これ、昨年の場所だとちいさーくしか見えないのよね…。
この会場にはスピーカーはないが、メイン会場の音がわずかに漏れ聞こえてくる。
だから音楽に合わせたスターマインも何となくリズムがつかめる。というか、今年はアナ雪イヤーでしたな…。
▲スタマ。八方咲を乗せるだけ乗せてみた。
この辺りで気が付いたのだが、何かと今年の話題となっているドローンが飛んでいた。私の位置から見たら後方に当たり、花火観覧には影響のない位置でホバリング。ちょうど江の島の上に当たる。有料席からも左手になるので多分気付かないだろう。気になるとしたら、えのすい辺りで見ている人たちかな。
緑と赤のランプを付けて、この後はマリーナの方に移動したようだ。
一応、節度ある利用なのかな。ただ、江の島って神社の島だから、その上を飛ばすのって結構問題のような…。昔(20年近く前)歩道橋上から御神輿を撮っていて怒られた私は思う訳である。
▲20号八重芯錦冠先橙点滅。
2尺玉は、最初から予想はしていたが、全部は入らん。それでも何とか満ち満ちで納めることはできたのは褒めておこう、自分。
そしてやはり2尺は芯が明るい。ここまで小さい玉を中心に輝度がとても足りない花火が多くて、近くだから絞ろうと思っていた私としては少し困惑していた。小さい玉は買い玉なのかな…。
あ、でも昨年は千輪などは結構よそ様の玉だったよな…。
▲突堤と台船上で微妙な色違いが楽しい、のだよね。
初弾もそうだったが、今年は右側の色合いの花火が多かった。ちょっとかわいい感じ。各社で色合いがいろいろ異なってくるだろうけれど、見る側ももっと眼力を上げていかなければならないんだろうな…。
▲斜め打ちが始まって、何が何やら近くだとワヤになる~
▲斜め打ちって、こちらにグイグイ迫ってくる感アリアリで、気分的に焦る
最初は突堤の方で上がり、後半に台船から打ち上げられるというのが一つの定型となっているが、最後に海に向かっての斜め打ちで終わるパターンがいくつか。
この斜め打ち、角度こそこちらに向いているわけではないが、まるで自分の方に向かって飛んでくる感覚がある。どの観覧席からも自分から遠ざかるように見えるのだろうけれど、ここだと、水平に伸びてくる感じに見える。その視点の先にはこちら側の短い突堤の上で見ている人のシルエットがあり、(絶対ぶつからないのだけれど)気持ち的にぶつかるー!って感じ見える。特に大玉タイプ。なんとなくアタフタしてしまうのは、この錯覚のせいだな。
▲ポカもの落とし。第2弾は明るすぎます!!
▲染分け芯染分け変化菊
▲フィナーレ
▲フィナーレ
フィナーレは金冠にカラフル牡丹がまぶされていた。そして斜め打ちがバシバシ!
この場所のいいところは、海面映りがきれいなことだね。本当はもっと海を入れたいのだが、これもレンズ問題で断念。とういうか、納めるだけで手いっぱいだわ
▲20号緑芯錦冠先色蜂
〆の二尺はずいぶんずいぶん引っ張ってから色蜂が舞った。
さて、撤収。
出口が狭い階段しかないので、のんびり後片付けして、だいぶ空いてから脱出。
照明のない会場を消防団員さんがライトで照らしてくださる。いえ、私はヘッドライトの他に2本ライト持っているので必要ないのですが…。でもね、こんなところにライトもなしに来る若者が結構いっぱいいるのでびっくり。そりゃスマホとかでライトの代わりになるけれどさ(私も先日アプリゲット)。
夕ご飯を食べていなかったのでどこかで…とも思ったが、みな考えることは同じで、江の島の飲食店はどこも長蛇の列。中には19時で閉店なんてところもあり、あきらめて帰ることにする。
ただ江の島大橋は途中ですでに小田急線の入場規制の大渋滞。これではいつまで待っても入れないだろうと、思い切って腰越方向に歩く。花火終了後1時間で腰越。ここから江ノ電で藤沢。藤沢からちょっとお高くつくけれどJRを乗り継いで地元に着いたのは21時過ぎだった。
今日も腰が痛いです…。