古今亭志ん生が教える “成功” の秘訣

こんにちは、半次郎です。

スターはどんな世界にでも存在するものです。
過去にない斬新な手法、アイデア、視点、技術・・・。
そういったものを努力で身に付けていき、結果を残した人が人の心を捉えスターとなります。

落語界のスターは、古今亭志ん生をおいて他に居ないでしょう。

古今亭志ん生さんは１９７３年に亡くなられて、もう３４年が経ちますが、今もなお人気が衰えない不世出の噺家です。
実際に高座を見た人も年々少なくなってきています。
特に、売れ出したのが５０歳を過ぎた頃からで、脳溢血で倒れたのが７１歳の頃ですので、僅か２０年程の間に爆発的な人気を勝ち取った訳です。

今でも、高座での演目を収めたＣＤが売れていると言います。

では何故、高座を知らない今の若者にまで受け入れられているのでしょうか。

お弟子さんの円菊さんに語った芸談によると、「芸人は、『売れない、売れない。』などと愚痴ってちゃァだめなんだ。スパッスパッと切れるようにならなきゃいけないよゥ。芸が良ければ必ず買ってくれるんだ。海の底にある珊瑚礁や、山を掘って手に入れる金鉱石を見でごらん、良いもの（価値のあるもの）なら、命を賭けてでも手に入れようとするじゃぁねェか、なァ？」だそうです。

『売れる商品』には、次のような共通点があることに気付きました。

何が良いものかを見る目を持っていること。（市場調査、分析）

そして、それに近付くために日々芸（自分）を磨くこと。（商品の開発、改良）

何が売れるか？というのは、なかなか分からないものです。
志ん生さんも５０歳を過ぎるまでは売れなかったのですから。
ですから、自分の“見る目”に適うように“商品”を開発していくことです。
そして、売れなくても諦めないことです。

・・・一番大切な教えは、「売れない日々が続いても諦めないで努力を続ければ、必ず売れる日が来る！」ということでしょうか。

『成功は、諦めない限り必ず手に入れることが出来る』 と言うことを、身を持って教えてくれました。


注：会話部分は２５年以上前にＴＢＳラジオで放送された番組内で、円菊さんが語った内容を参考に半次郎が脚色したものです。

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※ 2006年3月14日に別ブログに掲載した記事に加筆修正し再掲したものです。