生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

白露 大気が冷えてきて、露ができ始めるころ(9月8日から22日ころまで)

2013年09月20日 08時53分14秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
中秋の名月と月下美人

 立秋と秋分に挟まれた二つの季節の処暑と白露はあまり馴染みの無い呼称だ。ちなみに、朝露からはここ八ヶ岳南麓ではほぼ年中恩恵を受けている。特に真夏の芝生は、このおかげで雨が降らなくても緑を保っているようだ。芝の植え付けは梅雨時と決めていたが、その頃には売り切れることが多い。梅雨前の晴天続きでも、植付けた芝を2週間ほど放置したが枯れることはなかった。朝露のおかげだ。
 今年の中秋の名月は9月19日。この日が丁度満月になるそうで、今後何年間かは旧暦の15日が満月にはならないと知った。また、旧暦の8月15日は毎年仏滅であることも、同時に知ることができた。ともに旧暦の面白い勘定方法のせいなのだ。
 ところで、この日に偶然に我が家の月下美人が開花をした。今年3度目の開花だ。前回は約2か月前。年に2度咲くことはあっても、3回は珍しいようだ。



ストロボ無し(上)、と有り(下)

 昔は、この花が咲くと大騒ぎをしたものだが、さすがサボテン科クジャクサボテン属だけあって、元気な葉を挿し芽をすると直ぐに成長を始めるので、株数がどんどん増えてしまい、その分有難味はどんどん減ってしまった。しかし満月の下のこの花は、特別な雰囲気を醸し出してくれた。残念なことは、二つを同時に撮影する構図はどうやっても出来ないことだ。特に、満月の写真は通常のデジカメでは難しい。太陽のようにのっぺらぼうの丸になってしまう。後でいくら修正をしてもお月さまの模様は出て来ない。そこで考えたのが、翌朝の日の出前のタイミングだ。空が明るくなり、月が沈む直前ならば旨くゆくかも知れないと、早朝のウオーキングにカメラを持って出かけた。これは成功だった。そこでやっとこの題名が出来上がった。


夜半の月(上)と、日の出前の月(下)

 この花は、陽が落ちてかなりの時間が経ってから開花し、翌朝には萎むと云われている。しかし、第1回の開花では、昼過ぎまで開花のままだった。今回は朝日を待たずに萎み始めてしまった。やはり、3回目ともなると元気は随分と落ちてしまうのだろう。Wikipediaには、「開花中の花、開花後のしぼんだ花ともに食用にでき・・・」とあるのだが、未だ試したことは無い。