【容疑者 室井慎次】

今日、息子と映画を見に行った。

「踊る大走査線」の映画版である。
前回の【交渉人　真下正義】に続く主人公が「室井慎次」版である。

「真下」版も見たかったけど、チャンスがなかった。
今回は、俳優柳葉敏郎さんと哀川　翔さんとの共演に興味があったためだ。
「一世風靡セピア」というグループで活躍していた二人。
グループは解散して、それぞれに俳優と活躍している。
その二人が、この映画で久々に共演するというので、楽しみだった。

柳葉さんは、【欽どん】の良い先生役で、出ていたときから、
何だか親しみを感じ、彼の作品は、時間が許す限り見るようにしている。

トレンディドラマに出ている彼と、この「室井」役とは、
何か感じが違う。

警察という固い役柄というだけでなく、もう一人の柳葉さんがいる感じがする。

さて、映画の内容だが、ネタばれになってしまうかもしれないが・・・。

一人の男が殺された。その犯人ではないかと、被疑者として一人の警察官が、
取調べを受けていた。
しかし、彼は、一瞬の隙を狙って逃走。
その逃走途中に車に跳ねられ死亡。
事件は、被疑者死亡のまま書類送検されて不起訴となり、捜査は終了。
のはずが・・・。
ここから、映画は、次の展開へと進んでいくわけだが、
ここで、複雑怪奇なのが、日本の警察組織だ。
この組織のことが分からないと、映画が分からない？
いや、この組織が、分からない故に、映画は面白い。

昨今、警察官の事件が大きく報道されて、
頭を下げるお偉いさんたちの肩書きを思い出してみよう。
警察庁○○局長や警視庁○○部長だったりする。
警察庁の一番上は警察庁長官、警視庁の一番上は警視総監。
今回、この映画は、この警察庁次長と警視庁副総監の出世争いともとれる。

映画は、映画でしかないかも知れないけど、
実際そんなことが行われているのであれば問題だと思う。

やはり、正義の勇気を持った、【室井慎次のようなキャリア】がいて欲しいと思ってしまう。

そして、正義では、「お金は稼げない」とまで言う弁護士は要らない。