ささやかな幸せ

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俳句ポスト365 兼題「春着」で佳作

2025-02-26 20:46:14 | 俳句
 俳句ポスト365 兼題「春着」で佳作をいただきました。夏井先生、ありがとうございます。半年ぶりの佳作かなあ。佳作にめったに選ばれないので、先月今月と連続で選ばれている人は尊敬します。

しつけ取る宝尽くしの春着かな      丸山隆子

 若かった時、着物の着付けの人に「しつけがついていますけれども、取っていいですか?」と聞かれた。しつけは、縫い目だと思っていて、それを取ると着物がバラバラになると思っていた私。若かったなあ。
 初釜にお友達がきれいな着物を着てきた。「素敵」と言うと「還暦の記念に買ったの」と言う。「いい、いいよ」と言っていたら、別の人が「これ、しつけだよね?」着物としつけの色が似ていたので、しつけがよく見えなかったのだ。若かった時の自分を少し思い出した。
 新聞記事でなんかのスポーツ選手の奥様が言っていたこと。なかなか目が出ず、苦労されたようだが、奥様が祝勝会に着る着物のしつけを取る時に、何とも言えない喜びを感じたという。それが印象的で記憶に残っていた。
 しかし、「しつけを取る」という句もちらほら見かけ、「しつけは類想?」と思ってしまった。
 ちなみに「宝尽くし」は、着物の文様です。「春着(はるぎ)」は新年の季語。正月のために新調した晴着、または正月用の衣服を意味します。新年の季語なので、おめでたい文様を合わせました。そして、スポーツ選手の奥様がしつけを取るときの喜びが印象的で春着の季語とよく合っていたので、この句ができました。
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