あれは1年8か月前
ボニーを亡くして失意のどん底に思えたあの頃
本当にどん底だったのだ
わたしはやがて来る日のために喪服を縫っていた
ボニーを亡くしたばかりでぽっかり開いた穴を埋めるように
作業に没頭すれば しばしつらい現実から離れられるような気がして
無駄なことだった
次から次へと涙があふれてぼやけた視界が邪魔をする
それでも 夫の前では無理にでも笑顔を作る
現実はわかっているのに
励まし力づけるのがわたしの仕事だったから
今でもあの頃を思い出す
今は…
なんという寂寥感だろう
何もない…何もない場所をふらふらとさまよい歩いている