きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

空気人形

2010年10月24日 | 日本
空気人形  2009年  ☆☆☆☆☆
監督:是枝裕和
出演:ぺ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、オダギリジョー

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ペ・ドゥナじゃなかったらこんなにいい映画できなかったよね
空っぽな人形そのもの
大きくてうつろな目、肉体の質感、透明感があってキュートで、人間じゃないかもよ彼女

R指定映画なんですね
そりゃそうよねー、空気人形自体が極めてヤラシイ存在だもん
でも、自分に自分で空気を入れてる姿の綺麗なこと!
空気を抜かれて、また入れられることがこんなにエロティックだったとは驚きました
   (なんせ経験ないもんで、爆)

彼女の恍惚の表情は神々しささえ感じます

生命は自分自身で完結できないようにつくられている
生命はすべてそのなかに欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ


キーワードはからっぽ

そして誰かの代わり

「心を持つことは切ないことでした」の言葉が切ないね
お誕生日を祝ってもらって涙したシーンにすごく驚いちゃった
そのときに初めて、今まで表情がなかったことに気がついたの

オダギリジョーがおかえりって言った言葉にどれだけホッとしたか、、
他者に何かを満たしてもらって人間って完結するし幸せになるんだね(空気人形も)

ラストシーンが見事でした
そう、人間は生ゴミ(燃えるゴミ)だった
そして自分は燃えないゴミ、、
ゴミ捨て場に横たわったペ・ドゥナの表情が儚くて、素晴らしくて
まわりに並べられたビンやカンや、、綺麗、、で終わるシーンが秀逸です

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古びたアパートで持ち主の秀雄と暮らす空気人形は、ある朝本来は持ってはいけない「心」を持ってしまう
彼女は秀雄が仕事に出かけるといそいそと身支度を整え一人で街へと歩き出す
メイド服を着ておぼつかない足取りで街に出た彼女はレンタルビデオ店で働く純一と知り合いそこでアルバイトをすることになる




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