きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

パンズ・ラビリンス

2018年03月19日 | アメリカ・イギリス


日本カルチャー大好きのオタク監督、ギレルモ・デル・トロ。
トトロみたいな風貌が可愛らしくてすっかりファンになりました。
独特な作風のものが多いけど、ちょっとね、いろいろ観てみたいと考えてます。

で、「パンズ・ラビリンス」
タイトルのパンは牧神という意味。 
ギリシャ神話において羊飼いと羊の群れを監視する神として登場し、ヨーロッパではポピュラーな存在なんだそうです。

戦時下における不思議の国のアリスみたいな話(でもラストは対極)
1944年の内戦さなかのスペインが舞台。
独裁主義の戦いがとても残酷に描かれる部分と、
オフェリアが迷宮に入り込むファンタジー部分が並行して進む。

登場するクリーチャーが独特で、可愛いけど超気持ち悪い。







大尉があれほど冷酷なのは、そういう時代だったってこともあるし、
父親との関係もあったんだろうと推測できる。
彼は彼なりに自分の息子に夢を託して愛してたんだということは感じられた。

オフェリアは心底怖かったんだと思う。
お伽話と読書が大好きな彼女は、迷宮(不思議の国)に逃げ込むことできっと自分を保ってたんだろうな。

そう思うととても切ない。

過酷な時代に対する痛烈な批判だ。
疑似体験したような辛さ悲しさが残って辛い。

そして映像がとても綺麗。
できれば映画館で観たかった。

戦争とファンタジーが同時にある、とても不思議な作品でした。





あとは「ヘルボーイ」「クリムゾン・ピーク」あたりを観ましょうかね。
「ホビット」「ロード・オブ・ザ・リング」までいけたらいいなぁって思っております。




パンズ・ラビリンス(原題:PAN'S LABYRINTH0)2006年  ☆☆☆☆☆
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ロジェ・カサマジョール

1944年のスペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)は、この恐ろしい義父から逃れたいと願うばかり自分の中に新しい世界を創り出す。オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。


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