今年一番最初に観る映画はこれにしようと決めてました
VFXの技術が素晴らしく戦闘シーンの見ごたえがあった
ただ、今こういうご時世なのでね
いい映画なのにいろいろ言われてるようだけど
私は思想のフィルターを通して描かれてないところが良かったと思った
「この時代の人たちはいろんな思いがあったけど何も言わずに黙っていったんですね」
岡田君が特攻で生存された方とお話して呟くように言った言葉
この言葉がこの物語のすべてなんだと思いました
原作は未読だったけど
きっと過不足なく描かれてるんだろうと思った
もっと社会的な背景などの描写があるらしいけど
そういう部分を省いて
エピソードの繋がりや、現代と過去と行き来もストレスを感じない
時間も144分とちょっと長めだけどそれも感じなかった
岡田君の抑えた演じ方がとてもいい
それがまたいろんなことを感じさせて
言いたいことをぐっとのみこんで、、という言葉が浮かんできて泣けてくる
お国のためにとういう思想が絶対だった時代なのに
彼は自分の目を曇らせなかった
愚直に目の前にある命を大切に思い尊重してた
彼の思いは戦後の日本が発展してく土台になって引き継がれた
そういう思いの先に、今こうして自分たちが生きてることを考えるよね
やるべきことはやって、残すべきものは残した
きっとそういう思いがあったから
最後の場面、宮部久蔵は心なしか笑ったんだと思った
最高の映画だったと絶賛しまくると違う気がする
泣けた泣けたというのも違う気がする
もっと静かに、時代の流れに思いを馳せながら
いろんな思いを伝えてくれる映画だったことは間違いないです
永遠の0 2013年 ☆☆☆☆
監督:山崎貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太
原作:百田尚樹
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなる。
VFXの技術が素晴らしく戦闘シーンの見ごたえがあった
ただ、今こういうご時世なのでね
いい映画なのにいろいろ言われてるようだけど
私は思想のフィルターを通して描かれてないところが良かったと思った
「この時代の人たちはいろんな思いがあったけど何も言わずに黙っていったんですね」
岡田君が特攻で生存された方とお話して呟くように言った言葉
この言葉がこの物語のすべてなんだと思いました
原作は未読だったけど
きっと過不足なく描かれてるんだろうと思った
もっと社会的な背景などの描写があるらしいけど
そういう部分を省いて
エピソードの繋がりや、現代と過去と行き来もストレスを感じない
時間も144分とちょっと長めだけどそれも感じなかった
岡田君の抑えた演じ方がとてもいい
それがまたいろんなことを感じさせて
言いたいことをぐっとのみこんで、、という言葉が浮かんできて泣けてくる
お国のためにとういう思想が絶対だった時代なのに
彼は自分の目を曇らせなかった
愚直に目の前にある命を大切に思い尊重してた
彼の思いは戦後の日本が発展してく土台になって引き継がれた
そういう思いの先に、今こうして自分たちが生きてることを考えるよね
やるべきことはやって、残すべきものは残した
きっとそういう思いがあったから
最後の場面、宮部久蔵は心なしか笑ったんだと思った
最高の映画だったと絶賛しまくると違う気がする
泣けた泣けたというのも違う気がする
もっと静かに、時代の流れに思いを馳せながら
いろんな思いを伝えてくれる映画だったことは間違いないです
永遠の0 2013年 ☆☆☆☆
監督:山崎貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太
原作:百田尚樹
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなる。
今の、この時だからこそ
この映画の意味があるんですね。
私たちが、実際に戦争で戦われた方々から
肉声でその体験を伺える その時間は
もうあまり残されていないことを考えると。
三浦春馬くんの気持ちの移り変わりが
とても良かった。
ハワイは合コンした女の子たちと行って
楽しく遊ぶところ、だと思っている友人たちと
おじいちゃんたちにとってそのハワイは
死ぬか生きるかの、必死の瞬間を
過ごした場所だったんだと言うことを知った
春馬くんの気持ち。
特攻を経験された方々が
今のこの、スマホが、スカイプがあり
地球の裏側の人へも一秒でメールが届く
この時代にも毎日を過ごしていらっしゃることを思うと
本当に本当に
移り変わりの速度の、その激しい中を
精いっぱい生き抜いていらしたんだと、
胸がいっぱいになりました。
ラインもある、メールもある、
いつでもどこにいる誰とでも
すぐ繋がれることが当たり前と思っている
今日の私たちの気持ちと
愛する者を戦場へ送り出した人たち
国の為に 特攻に出た方々
今度いつ会えるのか
会えないかもしれない、と
遠く離れてお互いを思いあった皆さんの気持ち
その気持ちの強さの違いを、
ひしひしと感じます。
この作品には描かれていなかったのですが、
終戦間近、特攻させる目的で
当時日本の植民地であった韓半島からも
多くの若者たちが入隊を義務付けられたことを
見ながら思い出しました。
その方々には日本の若者としての「お国の為」という
その意味さえ見出せなかったはずで
本当にむごいことです。
岡田さんの
感情をおさえ、ひたすらおさえた演技
彼自身の持ち味が生きて
静かに訴えていてすばらしかった。
「ジャニーズは、他の役者さんの何倍も何倍も
努力しないと、認めてもらえない」と言っていた彼。
役者・岡田准一ですね。
そして田中泯さんが、やっぱりすごいですね。
「生き残る」ことに
これだけのエネルギーを必死で注ぎながら
戦争を戦った宮部の思い
「自分のやりたいことが、わからない」と
訴える若者が多い昨今
10代、20代の若い人たちにもいっぱい
見てもらいたいです。
「生きのこれ、戦争が終わった後の日本の為に、
役立つために」という言葉と
最後の宮部の表情が、
ずーっと胸に残っています。
そうですね
今は地球上でどこにいようが瞬時に連絡できる時代
当時と今との隔世がありすぎて
もう会えないかもしれないと思いながら大切な人を送り出す気持ち
遠く離れて思いあった方々の気持ちが、辛いです
百田さんもおっしゃってましたよね
今だからこそ伝えなくちゃいけないって
戦争を体験された方たちの声を聞かせていただけるギリギリの年代だと
ウチの母でさえ小さすぎて戦争体験の話は聞けなくて
だから私自身も直接お話を伺ったことはないんです
田中泯さん
初めて認識したのは、映画「外事警察」でした
圧倒的な存在感があって
映画を観終ってからこの方は誰だろうとさっそく調べました
今回もすごかったですね
若い頃の新井浩文さんも同様な存在感でした
夏八木勲さんもこの作品が遺作になりましたが
静かな、でも力強い演技を見せて下さいました
岡田君の静かなカリスマを感じる演技と
確かな共演者の皆様と、本当に見応えある作品でした