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子どもの貧困問題

2014-12-12 22:46:14 | 子育て
この国はつくづく、子どもを大事にしない国である。

昔はそれでも、何とかなった。
経済は右肩上がり、
中卒でも仕事はあった。

だいたい不登校なんてなかったから、
中卒は中卒である。
今の中卒は中学校も満足に行けていない。

国が貧しかったその時代、
中卒の理由が、家庭が貧しくても、
本人の勉強嫌いや学力不足でも、
みんなが中卒だとさして、問題にはならない。

また、昔は塾なんてなかった。
アレは第二次ベビーブームからのことである。
私は塾は中学生の時は夏期講習等三期休業期間の講習会しか行かなかったが、
普段、塾に行っていない子はクラスに数名だった。
ただ、国立だったので、公立よりは親が教育熱心だったとは思う。

しかし、今の時代、そうはいかない。
もっともっと子どもを大事にしなければ、
ただでさえ、少ないのに、
私たちの時、絶対に介護なんて、してもらえない。

やっと、子どもの貧困に関する法律が出来た。
とはいえ、絵に描いた餅に過ぎない。

子どもの貧困は生活保護では解決しないからである。

児童相談所の職員も施設の職員も、里親も
子ども家庭支援センターの職員も学校の先生も今のままでは超不足である。
数も少ないが、数を増やせばいいのではなく、
質も大事である。

だいたい、子育てを親に任せきり、頼りきりなのだ。

昔は親も若ければ祖父母も若い。
晩婚化・高齢出産は祖父母の高齢で
子育て中に介護問題を抱える確率を上げてしまう。

親任せではダメである。

だいたい、(病気で)仕事の出来ない親が育児だったら出来る、
というのも変な話である。

児童養護施設がバラ色の世界ではないことは十分以上、私は知っているが、
家庭で育つのもまた、バラ色とは限らない。

何も抱えていない子なんていないと思うが、
片方の保護者だけでもしっかりしていれば何とかなると思うが、
両方の保護者が子育てに向かない場合、家庭で育つのは
おかしくなるのが当然だと思う。

貧困の連鎖を防ぐために、いろいろ国はやってくれていると思うが、
塾代を出せばいいモノでもないし、
問題は親だと思う。

生活保護を受けずに最低生活以下で頑張っている家庭が多いが、
その全てが経済的な虐待だとは思えないが、
明らかにそれ、経済的虐待だと思う家庭が存在する。

だいたい、生活保護を受けて、家賃滞納、や
保護費の紛失(他のことに使った)というのは、
経済的虐待として、もっと重く考えなくてはならないと思う。

子どもを野宿させたり、
幼子を抱えて、「明日の食費に事欠く」とか
家賃滞納での退去とか
私は経済的な虐待に思う。

最低生活費以下でも、ひとり親家庭でも、しっかり働いて、
それなりに子どもの世話をし、必要なモノは買いそろえ、
工夫して生活している場合、金銭的に多少苦しくても、
それほど問題にはならない。

しかし、生活保護を受けても、親が無職で時間があっても
問題があることがある。
もちろん、問題のない家庭もある。

朝日新聞で母子家庭の保護費29万、というのが話題になったが、
アレは、保護費ではなく、最低生活費である。
つまり、児童手当や児童扶養手当等、手当、差額の保護費等の合計である。

最低生活費以下でがんばれ、とは言わないが、
ひとり親家庭で、年収300万以上稼ぐのは至難の業である。
保護を受けると、いろいろな免除があるため、
年収計算すると400万を切るぐらいだと思う。

それ、母子家庭で稼げる?!

子どものいる家庭で生活保護を受けた場合、そんなに苦しい金額ではないのだ。
苦しいのは単身の高齢者である。

それでも、使い方がおかしいと、
あっという間に苦しくなる。
それは、生活保護の受給していない家庭でも同じである。

使い方がおかしい、というのは、たとえば、料理が満足に出来なくて、
毎日のようにお弁当を買ってきたり、外食したりする、というのもあろう。

生活保護を受けようが受けていまいが、
子どもは親を見て、育つ。
親が頑張って、一生懸命仕事をして(職業に貴賎なし)、
時間のない中、子どもの話を聞いて、
時々は学校にも協力して・・・ある意味、経済的に貧困の域にあっても貧困ではない。
一方、経済的に貧困ではないはずなのに、
貧困となってしまう子どもがいる。

子どもの貧困は経済的なモノだけでははかれない面がある。

そんなこともちょっと考えて、
皆様、選挙に行きましょう。


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