とっくに夏はやって来て、もう暦の上では秋だけど、まだ今年は青春18切符を使っていなかった。
昨日岡山に行く用事が出来、前後に予定を入れてなかったので、青春18切符で行くことにした。
比較的遅い時間帯だったので、座れたのですが、行きも帰りも4人席…いろんな会話が耳に入って来ました。
前の席に座られた方は、ご年配の奥様達。
愛知のほうから青春18切符を使って、旅をされている。
お友達同士でじっくりお話をしながらの長旅らしい。
どこどこの何々が美味しかった~と、もっぱら食べ物の話。
私の頭の中は、それらの食べ物でいっぱいになる。
帰りのお隣の4人席には男の子達。
無洗米とそうじゃないお米の談義…けっこう熱が入っていて面白かった。
この男の子達はご飯を作ってるんだと感心した。
そして、同席の親子連れ。
和歌山のほうをぐるっと回って度をするみたいだ。
まだまだ先は長いのに、旅の途中で落し物をしたみたい。
それも勉強だと、母親が説く。
JRにはいつも遅延が付いて回る。
今回も帰りはずいぶん時間がかかった。
貨物列車の遅れや、機械のトラブル、業務連絡の為…そのつどアナウンスがされ、停車時間が長くなる。
一斉に乗り継ぎの心配や宿の確認、そして心の中での一体感。
そんな彼らに、「お元気で」・・・と心の中でつぶやいて、
ローカル線に乗り換える。
大きな一枚の窓に映るのは私一人。
背景は海。反射する光はほとんど無い。
なんだか先程までの喧騒がうそみたいだ。
じっくり今日の出来事を思い出し、疲れた頭の中で明日の準備を始める。
また時間を作って青春18切符を使いきらなくては。
私の夏の課題みたいなもの。
今度は、どこに行こう…。