投稿が遅くなってしまいましたが9月27日、横浜スタジアムに横浜vs阪神17回戦の観戦に行ってきました。やはり前回観戦の8月30日が勢いのピークであり、そこへ追い打ちをかけるように僅か2日しか休みがないという9月の過密日程へと突入したベイスターズ。恐らく疲労の極みにある中、それでもその9月をこの試合が始まる前まで10勝13敗で持ちこたえたのは立派だったと思います。
実は前の試合、25日のヤクルト戦で横浜は敗れ、二年連続でヤクルトの優勝に立ち会うことになりました。しかし、まだ2位となり、CS第1ステージを本拠地で行うという大事な目標が残っています。
その重要な試合の先発を託されたのは、今季3勝6敗と不本意な成績に終わった2018年ドラフト1位上茶谷投手。先発の枚数が足りない現状において、ローテーションの一角を担ってもらわなければ困る投手です。来期以前に、ポストシーズンに繋がる復活の投球を期待したいところです。
その上茶谷投手ですが、立ち上がりの2回は見違えるような投球を見せます。初回などわずか5球でした。2回も中日打線の中軸相手に2三振を含む13球で終了(三振を二つとるには最低でも6球必要です)
ところが3回表。一死から8番の土田選手に死球を与え出塁を許すと、
勝野投手の犠打で二死二塁となったところで、1番の岡林選手にレフト線ギリギリ、先制の二塁打を浴びてしまいます。
続く首位打者を争う大島選手にも低めの球を上手くセンター前に持っていかれ2点目。
3回裏。横浜は先頭の7番伊藤選手がセンターヒットで出塁。
8番、9番が倒れ二死となりますが、何とそこから桑原選手、楠本選手、佐野選手と三者連続四球で押し出しの1点。ただ、この回はその1点止まり。得点を許した後、すぐに返せたのは良かったですが、このような相手が自滅している状況に付け込んで攻めきれないところが、実は勢いのあった8月から下降気味だった現在の横浜打線を象徴しているように思えました。
さらにいけないのが上茶谷投手。二死とはいえ満塁で四番の場面で攻めきれなかったところに、直後の4回表、先頭のビシエド選手にホームランを浴びます。真ん中高めのストレート、そりゃ打ちますよという球。失点はこれだけでしたが、その後も下位打線に2安打を許し、次回はまた1番からという巡りあわせ。
この嫌な流れを救ったのが4回裏の宮崎選手。ど真ん中のストレートを捕らえた打球は高々と舞い上がり、放物線を描いてレフトスタンドへ。
さらに続くソト選手までもが初球、これもほぼど真ん中のストレートを弾丸ライナーでレフトスタンドへ。これで3vs3の同点。上茶谷投手以上に、一体何を考えているのかという投球でした。勝野投手はこの後の伊藤選手にも四球を与え、3回79球で降板。
上茶谷投手は、その後も3安打許しながら無失点で切り抜け、6回81球3失点と試合を作り(ただ、現状の横浜打線では3点は結構重いです)、ある程度役割を果たしました。しかし、5回以降の打たれた場面を見ていると、何となく単調というか、投げたらリズムよく弾き返されているというか、シート打撃を見ているかのようでした。これだとポストシーズンには正直不安です。2回までのような見事な投球を最低6回までできるようになればエース格、そのポテンシャルはあると思うので、ぜひ僕のネガティブ評を裏切ってもらいたいなと思います。
中盤の膠着状態の中、中日は山本投手、藤嶋投手、祖父江投手、ロドリゲス投手と勝ちバターンの継投で8回裏は清水投手が登板。一方、横浜も伊勢投手、入江投手をつぎ込み必勝の構えを見せます。ただ、結果的にこの日は清水投手が大誤算でした。
まず先頭の神里選手は討ち取ったのですが、つづく代打関根選手にセンターへの二塁打。
森選手、四球。
戸柱選手、ショートのフィールダーズ・チョイスで一死満塁。
そして桑原選手が、桑原選手らしい積極的な初球打ち。ど真ん中に甘く入ってしまったフォークボールをレフトオーバーの二塁打。これで3vs5と勝ち越し。
中日は清水投手から森投手に交替しますが、楠本選手がライト前ヒットで再び満塁。
そして佐野選手がこの試合二度目となる押し出しの四球。3vs6。
さらに牧選手の三塁側に叩きつけた打球は、バウンドが高く三塁手の頭を超えレフト前へ。これが2点タイムリーとなって試合が決まりました。3vs8。
9回は点差もあって、ロメロ投手が2三振を含む三者凡退で締め。この日、追う阪神も勝ったのですが、横浜が勝利したことにより2位が確定。2022年のレギュラーシーズン、僕の観戦成績は3勝4敗。シーズン中盤から本拠地17連勝もあり、横浜はこの試合終了時点で本拠地38勝27敗1分でした。
さて、この記事を書いている前日から、クライマックスシリーズ第1ステージが始まり、横浜は阪神に0vs2で敗れ初戦を落としました。あまりにも過酷だったシーズン終盤。2位確定後も7連戦が続き、しかも主力をあまり休ませることなく最後まで全力で臨んだ様子が伺えました。これには賛否あると思いますが、モチベーションも含め現場が判断してのことですから、それが正しいのだと思います。しかし、昨日の1戦を見る限り、つながりのない打線は相変わらずで、得点力を欠いたままCSに突入してしまったようでした。投手陣はそれなりに堪えているので、勝ち抜けるか否かは偏に打線にかかっていると思います。
これから、その第2戦を観に横浜スタジアムへ馳せ参じます。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした