窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

非常時の中、迎えた10周年‐第121回YMS

2020年12月10日 | YMS情報


 12月9日、日ごろ大変お世話になっている「勝烈庵」にて、第121回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

 YMS10周年という特別な年であった、2020年の締めくくり。人と人とのつながりで紡いできたYMSですが、まさにその「つながり」が危機にさらされた1年でした。

 しかし、私たちは人のつながりが希薄化した社会をニュー・ノーマルと称して受け入れるつもりはありません。つながりは人が人たる所以であり、築き上げてきた文化・文明、創造の源、つまり人間の本質です。むしろ、当たり前だった「つながり」の重みをかみしめ、さらなる10年を歩んでいく所存です。

 ここで改めてYMS設立趣旨を振り返ってみたいと思います。

【YMSの価値観】

 1859年に開港する前、横浜はわずか100軒足らずの小さな漁村に過ぎませんでした。しかし、それから150年を経て、現在では350万都市(注:設立当時)にまで成長しています。その原動力をわたしたちは、横浜が未知なる世界に進んで飛び込む自立心と好奇心をもち、常に流れ込んでくる新しい文化や人に対して心を開きつつも、地域に人一倍の愛着を持ってつながりを大切にする気風をもった人々が集い、和洋折衷した独自の文化を創造してきたことにあったのではないかと考えています。

 わたしたちは、20年の長きにわたって閉塞感漂うわが国を再び前向きにするものこそ、この横浜が育んだ気風であると考え、こうした気風をもつ人を出自によることなく”濱っ子”と呼び、特に事業活動に携わる”濱っ子”を”濱っ子マネージャー”と呼ぶことにしました。

 ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー(YMS)は、”濱っ子マネージャー”が集い、切磋琢磨できる場を提供することで、”濱っ子”の気風を広め、社会に貢献することを目指します。

【YMSの活動内容】

・YMSは、”濱っ子マネージャー”や”濱っ子マネージャー”を志す人が低負担で、頻繁に交流できる「活力ある場」を提供します。
・YMSは、”濱っ子経営”注)を学ぶ勉強会を主催します。参加者は各々の嗜好に応じ、参加を自発的に選択することができます。
・YMSは、これら交流の場や勉強会を参加者の主体性によってつくりあげます。

注)”濱っ子経営”とは、上記の価値観に基づき、社会の活性化を志す経営のことです。

 新年のYMSは、2021年1月13日です。10年間多大なお力添えをいただいたのべ2,266名の皆様、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。YMSはこれからも皆さんと作り上げていく会であり続けます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

過去のセミナーレポートはこちら

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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