5月20日、彦根城近くでとったランチは、「麺匠ちゃかぽん」さん。彦根の近江牛専門店「千成亭」が運営するうどん屋さんです。「ちゃかぽん」というのは、「茶」と「歌(和歌)」と「ぽん(鼓の音から、能を指す)」を合わせた造語で、芸事に造詣の深かった井伊直弼のあだ名に由来しているそうです。
店内には赤備えの甲冑。武田四天王の一人、山形昌景に倣い、家康より井伊直政が赤備えにするよう言われたのだそうです。その勇猛さは「赤鬼」と恐れられ、それが今回お目当てのうどん「赤鬼」の由来にもなっています。
「赤鬼」には、一代目、十三代目、二代目の三種類があり、それぞれ直政、直弼、直孝をイメージしています。僕が頼んだのは二代目、地元彦根の「湖東焼」の器に敷き詰められた近江牛のしゃぶ肉は、まさに赤備え。これに熱々の赤味噌+鰹出汁を満遍なくかけ、柔らかい肉を「ツヤよし、コシよし、粘りよし」、三方よしの近江うどんと一緒にいただきます。何とも贅沢で上品なうどんです。
せっかく来たので、近江牛握り三貫盛りも頼みました。
なかなか他では味わえそうにない逸品に出会いました。
麺匠ちゃかぽん
滋賀県彦根市本町2-2-2
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした