遅くなりましたが、去る3月22日、WBN(早稲田ビジネスネット横浜稲門会)の分科会に参加してきました。
テーマは、「イタリアワインの特徴と歴史」、初中級者向けのイタリアワイン講座と試飲販売会でした。「酒の島崎」代表の島崎尚己様には大変お世話になりました。
イタリアワインというと、ブドウ品種がやたらと多い、産地が細かいなど、個人的にはややとっつきにくいイメージがあります。その中でも今回は南北の5州から6種類のワインを試飲しました。
初めは、北部ヴェネト州のスプマンテ(スパークリングワイン)から。「ヴィッラ・マルチェッロ・プロセッコ・ミレジマート」、グレーラ85%、ピノグリ15%。リンゴ酢を思わせる酸味があり、ミネラル感を感じます。発泡はやや強めで、しっかりとした果実味がありますが、甘くなく飲みやすいワインでした。僕はこちらを購入したのですが、終了後に行った中華料理店に置き忘れてきてしまいました。
続いて、同じくヴェネト州の「ソアーヴェ」。ブドウ品種はガルガネーガとトレビアーノ。色は薄いですが、アルコールを感じます。レッグから見て度数は13%ではないかと思われます。軽い苦みがあり、夏ミカンのよう。やはりミネラル感があります。料理と合わせて飲みたいワインです。
お隣の、フリウリ・ヴェネツィア・ジュラーノ州の「フリウラーノ・コッリオ」。その名の通り、ブドウはローマ時代から続くというイタリアの固有品種、フリウラーノ。先ほどまでと比べると、まろやかで飲みごたえがあります。軽い苦み、余韻は短く感じましたが、空気を含ませるにつれ、次第にしっかりとしてきました。
長靴のかかとに位置する、南部プーリア州。イタリアワインでも一番よく聞く産地なのではないかと思います。「オリオン・プリミティーヴォ・マッセリアリヴェリ」。プリミティーヴォ100%。度数は12~12.5%位かと思われます。鮮やかなルビー色、ミディアムボディで軽くタンニン、アメリカンチェリーのような果実味。ややスパイシー。余韻は短く物足りない感じ。焼肉屋で頼むには良さそうなワインです。
また北西部に戻り、フィレンツェがあるトスカーナ州。「フォンテルトーリ・キャンティ・クラシコ」。ブドウはイタリアを代表するブドウ品種、サンジョベーゼに、メルロ、マルヴァジアネーラ、コロリーノなど。度数は13%位でしょうか。色は褐色がかっています。酸味、余韻が短く、僕の舌がバカなのか、単調な印象を受けましたが、空気を含ませるとブラックベリー系の果実味がでてきます。こちらはステーキなど、さらにしっかりとした肉に合わせたいワインです。
最後は高級ワインの産地として知られる、北部西側のピエモンテ州。「バローロ・コンテ・デル・ウニタ」。ネッビオーロ100%。チェリー、軽いタンニンと酸味。銅をなめた時のような感じがしました。もう少し落ち着かせて呑んだ方が良かったかもしれません。
以上、産地ごとに特徴のあるワインを試飲しましたが、少しイタリアワインに親しみが増した気がします。忘れないうちに、復習に行かなければと思います。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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